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†結晶板†
春の泥のぬかるみが 遠くまで続く光の結晶の道に 変わってしまった 銀糸の導きに
6月30日
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†樹木信仰†
ワイヤーをたわめて 樹を象る 行き処のない枝の 交差
6月29日
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†雨季†
ないものは切り取れる だから剥がしていくのだ 墨が染み込んだ紙も 溶かすように奪い取れ
6月24日
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†日記†
油脂を練って 象って焼けば 箱に納めて 何とでも呼べる
6月23日
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†開くと†
花崗岩の中でひらく 線が閉じこめていたのだと 絞り出すもの にじみの花弁にある音
6月20日
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†七番目の朝†
焼けていく七つの 夜を救い出したい 溶けていく金の月から 粉末の輝きから
6月17日
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†水紋読み†
消えてしまって、もう 見届けることはできない 切り抜かれた紙片ならば 判じることができても
6月15日
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†黄色い光が†
黄色い光がともって 辛うじててらす朝の空間 嵐が針を差し込んで 刻み目がねじり揚げられ
6月13日
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†ハンマーの日†
ただもう、何も残っていない ケースを空にして見せようと 快活さがハンマーのように 終わりを打ち鳴らしている
6月11日
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†隙間†
黒い唇に語りかけ 間隙にあわやかな 水色を見いだす だが、その色に近づくことはできない
6月10日
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†こぼれるもの†
こぼれるというものは 再現なく砕かれることではなく 水滴を縫いとめるように 見いだしていくこと
6月8日
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†混合曲線†
開放されていく痕跡と 水滴の着いた緑と黄色 コインに答えはない 今日を始めることもない
6月5日
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†徒労†
心臓の形をなぞらえて 地に蔓延るものたち 根は血管 言葉は吹き飛ばされる
6月4日
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†アスパラガスの森†
空気にひび割れが入ると もう、向こうはアスパラガスの森 0.1oの覚醒 滴っている睡眠
6月3日
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†雨脚†
また、否応なしに 注ぎ込まれるものがあって 洗い流すことができるものだろうか 既に水こそが残す瘢痕を
6月2日
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