■ 柘 榴 の 間 ■
 
 
 
   

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†魚の運命†
日々を焚き付けにして
瞬時の暖を取り
小石に紛れて
川の端に打ち上げられるもの
5月31日

†ぜんまい†
螺旋を描いていた
緑の揺らぎの中から
ほどけてゆくその先を
あてもなく、紫
5月29日

†無意識に†
泡が膨れ上がっていくと
それは数えきれない縫い目となって
うちひしがれる肩を
絡めとってしまったしまった
5月28日

†網の目の†
雪の言葉を思い出せと
毎朝告げに来る
あなたは雪の意味も知らず
ただ言葉をほぐして行く
5月27日

†波打ち際†
もしもこの百年が過ぎるとしても
雲のような足取りで去っていく
身ぶりまで同じ
まぶたの震えまで同じ
5月25日

†割れ窓†
切り離されて 砕けた時に
はじめて知るのだ
これが何の繋がりもない
前置詞と擬音だったと
5月20日

†海の送信†
破れたスカートの海
を繋いで波をうねらせる
針は飛沫を刺して
小花模様の砂浜で途絶える
5月15日

†歪みのあるもの†
緑の頁を開いて
ペンをとる暇もなく
破りとられれば海は
ただの布になってしまった
5月14日

 
 

 
 
 
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