■ 柘 榴 の 間 ■
 
 
 
   

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†真実†
尖塔に突き刺されたもの
名前を繰り返し唱えるもの
一直線のみが来たり流れる
捩り上げられる先端は鋭くなければ
7月28日

†贈り物†
密閉された箱を覆うなめらかな輝き
隙間なく充填された皮膚の上
痺れた五感、目は滑ってゆく
読み解くべきものが何かも知らずに
7月28日

†道標†
奇妙な夢にだけ許された道
青い雫が滴る木の枝の行方を追う
過ぎ去った夢想に固執するもの
疑わしさだけが残る果実
7月22日

†夜の目覚め†
息詰まる夜から目覚めて
融解した境界線の向こうから吹く風に
水面は浮かび上がる時に最も痛く
疾走する恐怖は止むことはないと知るのだ
7月22日

†ピクニックへ†
もう匂いも立ち現れないので
名前のない日々に飽き果てる
もう何も残っていないバスケット
一粒のマスカットを口に押しこんだこと
7月17日

†飾り窓†
摘み上げた菓子の隙間から
漏れ出でる舞踏
青いドレスの金文様がゆれる
どこにあるのか夏の音楽は
7月13日

†忘却の泉†
水の中を歩く夜
植物が溺れきって沈黙していた
痛覚が背筋を伝っている
発酵しきった記憶障害
7月9日

†壷焼きの夢中†
満たされない壷のように
始終繰り返すうめき声は
素焼きの皮膚から滲み出る
何故かき混ぜないのか、いますぐ
7月5日

†本性†
水の匂いの本性は
眩暈
おのずからたち現れて
耐え難いままに残る
7月4日

†探索†
いなくなった子
シンクロナイズドスイミングで前をよぎった
滴る水滴に目を覚まして
午後二時に再び苦い探索を始めている
7月3日

 
 

 
 
 
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