■ 柘 榴 の 間 ■
 
 
 
   

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†空をゆくものが†
命の燃え尽きた尾を引いて、長く
あれ、空をゆくよ
沈みゆく円弧
終わりそうにない終末がやってくる
4月17日

†夕暮れ合成†
恋人のゆする 海を入れたフラスコ
貝殻は耳障りな夕暮れに染まり
水を入れて高く盆を掲げよ
夕陽がうつわから溢れ出している
4月17日

†命の工場†
命の粉を混ぜ合わせている
工場の揺れる音は響く
9時10分、呼び声のようにサイレン
一瞬へと凝縮される意識
4月17日

†帰宅†
金属音が後をつけてくる
指には離れられないあの色が塗られた
背中に突き刺さった熱い針
今は茨に抱きしめられて
4月17日

†春の息吹†
揺らいできた砂糖の山を
蟻が群がって掘り崩す
雨が、流れ込んだ水が
もうすぐ全てを押し流すだろう
4月17日

†搾果†
そうだ、果実をもいだのだから。
果汁を搾りあげる
何故かと問おうと言うのか
喉の渇きを癒すためと答えよう。
4月6日

†そらす†
目が其処にあったと言うのならば
扱いにくい果実よ
緑の棘に包まれて眠っておいで
言いきるよりもそらして
4月3日

 
 

 
 
 
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