人 - 漢字私註

説文解字

人
天地之性最貴者也。此籒文。象臂脛之形。凡人之屬皆从人。
人部

康煕字典

部・劃數
部首
古文
𠔽

『唐韻』如鄰切『集韻』『韻會』『正韻』而鄰切、𠀤音仁。『說文』天地之性最貴者也。『釋名』人、仁也、仁生物也。『禮・禮運』人者、天地之德、隂陽之交、鬼神之會、五行之秀氣也。

又一人、君也。『書・呂𠛬』一人有慶、兆民賴之。又予一人、天子自稱也。『湯誥』嗟爾萬方有衆、明聽予一人誥。

又二人、父母也。『詩・小雅』明發不寐、有懷二人。

又左人、中人、翟國二邑。

又官名。『周禮』有庖人、亨人、漿人、凌人之類。

又楓人、老楓所化、見『朝野僉載』。又蒲人、艾人、見『歲時記』。

又姓。明人傑。又左人、聞人、俱複姓。

又『韻補』叶如延切、音然。『劉向・列女頌』望色請罪、桓公嘉焉。厥後治內、立爲夫人。

部・劃數
冂部二劃

『集韻』古作𠔽。註見部首。

音訓

ジン(漢) ニン(呉) 〈『廣韻・上平聲・眞・仁』如鄰切〉[rén]{jan4}
ひと。ひとびと。たみ(人民)。ひとがら。

解字

白川

象形。人の側身形を象る。

字形について、『説文解字』は此れ籒文、臂脛の形に象るといふ。卜文、金文はみなこの形に作り、(胸)、、身など、みなこの形に從ふ。

藤堂

象形。人の立つた姿を描いたもので、もと身近な同族や隣人仲間を意味した。

落合

象形。人を側面から見た形を象る。

甲骨文の要素としては、人の動作や狀態などを表す字の一部となることが多い。後には亻やにつくることもある。

祭祀犧牲の助數詞として用ゐられる異體字(補註: 二人が向き合ふ形)があり、多數の人牲を表したものであらう。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. ひと。特定の土地の人を指す場合には地名を附して「某人」と呼ぶ。
  2. 人を數へる助數詞。
  3. 地名。東方に在つた殷の敵對勢力で、主に人方と呼ばれる。
  4. 占卜用語。意義は不明。《合集》17056王占曰、惟老、惟人。
一人
殷王の一人稱。余一人ともいふ。
丁人
後代と同じく青年男子の意であらう。
戈人
戰爭に動員されてをり、軍隊の意であらう。
衆人
王の配下の多くの人。

漢字多功能字庫

人の古文字は、人の側面、手を垂れ侍立する形を象る。本義は人。

人は人類を指す。戰國文字はあるいは人の身の上に圓點を加へ裝飾とし、圓點は往々にして伸ばされ橫劃になり、の形に變はる。つまりは人と千は一字から分化したものである。

甲骨文での用義は次のとほり。

金文での用義は次のとほり。

また眞つ直ぐ立ち手を揚げる形の、跪坐する形の、膝を曲げて地に坐る形の、首を傾げる形の夨、走る形の、脚を交叉する形の交、逆行する人の形の屰などにつくり、それぞれ獨特の意義を有す。

屬性

U+4EBA
JIS: 1-31-45
當用漢字・常用漢字
𠔽
U+2053D

関聯字

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