卩 - 漢字私註

説文解字

卩
瑞信也。守國者用玉卪、守都鄙者用角卪、使山邦者用虎卪、士邦者用人卪、澤邦者用龍卪、門關者用符卪、貨賄用璽卪、道路用旌卪。象相合之形。凡卪之屬皆从卪。
卩部

康煕字典

部・劃數
部首

『玉篇』古文字、註見竹部九畫。『說文』作𢎛。『正譌』卩象骨卩形。古符卩、所以示信、半在外、半在內、取象于骨卩、故又借爲符卩字。隷作節。『韻會』卩與阝不同。阝音邑。

部・劃數
卩部(零劃)

『韻會』凡从𢎛字之偏旁作𢎛巴㔾

部・劃數
卩部(一劃)

『唐韻』『集韻』『韻會』𠀤子結切。音節。『說文』𢎛、瑞信也。象半分之形。隷作卪。《徐曰》卪象半分之形、守國者其卪半在內、半在外。

部・劃數
弓部(一劃)

『說文』篆文字。詳見部首註。

音訓

セツ(漢) 〈『廣韻・入聲・屑・節』子結切〉
わりふ。しるし。てがた。

解字

白川

象形。人の跪坐する形に象る。

『説文解字』の釋は『周禮・地官・掌節』の文に據る。字を符の半體の形とするものであるが、その形とは見えず、人の跪坐する形で、膝(厀)の初文。

食膳に即くことをといひ、相對して坐するを卿といふ。その字形中の卩が、すなはち跪坐する形である。

藤堂

象形。

一つは、人の跪いたさまを描いたもの。身體を曲げて屈服するさまを示す意符として用ゐる。

一つは、竹の節を兩分したその片方を描いたもので、割り符のこと。

もと別字で、のち混同された。

卩の變形。

あるいは𢎘の變形。枠からはみ出る意を含む。

落合

正坐してゐる人を橫から見た形で、甲骨文の左下が膝、右下が足首、縱劃が膝についた手。

甲骨文では、祭祀に伴つて行はれる儀禮を表す。跪いて祈ることか。《合集》32700辛亥貞、皋以二南于父丁、宗卩。

甲骨文の要素としては、儀式に參加してゐる人の形や捕虜になつた人の姿などに使用される。

漢字多功能字庫

卩は字の一種の變形で、甲骨文、金文は跪跽する人の形の側面を象る。命、令、などの字がこれに從ふ。跪跽は殷人の祭祀のときの姿勢で、坐はくつろぐのときの姿勢で、いづれも兩膝を地に著ける形。ここから、卩には祭祀禮拜の義を有す(參・徐中舒)。卜辭では祭名に用ゐる。早期金文では族徽あるいは人名に用ゐる。説文解字は符節と釋するが、假借義。

何琳儀は、卩は關節のの初文で、膝を曲げるとき關節の突出する形を象る、とする。按ずるに卩字は人の跪坐する形で、關節に非ず、卽は人が跪坐して食に就くを象り、令は人が跪跽して令を聽くを象り、服は人が跪跽して事に服するを象る。

字書は多く『説文解字』を承け、卩と節を古今の字と認める。『玉篇』卩、古文節字。『集韻・屑韻』卩、通作節。

卩の小篆を卪に作る。

屬性

U+5369
JIS: 1-50-39
U+353E
U+536A
𢎛
U+2239B

関聯字

卩に從ふ字