廣韻私註

序・構成

『廣韻』は、正式には『大宋重修廣韻』と稱し、北宋眞宗の大中祥符元年(西曆1008年)、陳彭年らが『切韻』『唐韻』を増訂した韻書。

漢字私註の索引の一つとして漸次構築する。韻毎に文書を作成し、小韻毎に反切、字數、字音を示し、配屬字を列記する。漢字私註の字毎の文書が存在する場合は、リンクを張る。

上平聲

下平聲

上聲

去聲

入聲

韻目表

jawp:廣韻の表を基とする。

構擬 平聲 上聲 去聲 入聲
舒聲 促聲
通攝 ok 東1 董1 送1 1
冬2 鍾3 腫2 宋2 用3 沃2 燭3
江攝 ɔŋ ɔk 江4 講3 絳4 4
止攝 i 5 脂6 7 紙4 5 6 5 至6 志7
微8 尾7 未8
遇攝 o 9 語8 御9
虞10 模11 麌9 10 遇10 11
蟹攝 ai 齊12 薺11 霽12 13
14
佳13 皆14 12 駭13 卦15 怪16 夬17
灰15 咍16 賄14 海15 隊18 19 20
臻攝 en et 眞17 諄18 臻19 軫16 準17 震21 稕22 質5 術6 櫛7
文20 欣21 註1 吻18 隱19 問23 物8
欣21 註1 (隱) 註2 焮24 迄9
22 䰟23 痕24 阮20 混21 很22 願25 慁26 恨27 月10 没11
山摂 an at 寒25 桓26 旱23 緩24 28 換29 曷12 末13
𠜂27 山28 潸25 産26 諫30 襉31 鎋15 黠14
先1 仙2 銑27 28 霰32 線33 16 薛17
效攝 au 蕭3 宵4 篠29 小30 嘯34 𥬇35
5 巧31 36
豪6 晧32 37
果攝 ɑ 歌7 戈8 哿33 果34 箇38 過39
假攝 a 9 35 40
宕攝 ak 陽10 唐11 36 蕩37  41 宕42 藥18 鐸19
梗攝 ek 12 耕13 清14 38 耿39 靜40 43 諍44 勁45 陌20 麥21 昔22
靑15 迥41 徑46 錫23
曾攝 əŋ ək 蒸16 登17 拯42 等43 證47 嶝48 職24 德25
流攝 eu 尤18 侯19 幽20 有44 厚45 黝46 宥49 候50 幼51
深攝 em ep 侵21 寑47 沁52 緝26
咸攝 am ap 覃22 談23 感48 敢49 勘53 闞54 合27 盍28
鹽24 添25 (嚴) 註3 琰50 忝51 儼52 豔55 㮇56 釅57 葉29 怗30 (業) 註4
咸26 銜27 (凡) 註5 豏53 檻54 范55 陷58 鑑59 梵60 洽31 狎32 (乏) 註6
嚴28 凡29 (儼) (范) 註7 (釅) (梵) 註8 業33 乏34
註1
文と欣をそれぞれ獨用とする本と、同用とする本がある。
註2
隱は吻と同用とされるが、相配の欣は註1のとほり、焮、迄は獨用とされる。
註3
嚴は儼、釅、業と相配だが、凡と同用とされる。
註4
業は嚴、儼、釅と相配だが、乏と同用とされる。
註5
凡は范、梵、乏と相配だが、嚴と同用とされる。
註6
乏は凡、范、梵と相配だが、業と同用とされる。
註7
儼は嚴、釅、業と相配だが、琰、忝と同用とされる。范は凡、梵、乏と相配だが、豏、檻と同用とされる。
註8
釅は嚴、儼、業と相配だが、豔、㮇と同用とされる。梵は凡、范、乏と相配だが、陷、鑑と同用とされる。

聲母表

『廣韻』の三十八の聲母と、いはゆる三十六字母を倂せて示す。zhwp:廣韻の表を基とし、jawp:三十六字母を參照して三十六字母の情報を加へた。

分類 全清 次清 全濁 次濁
唇音 重脣音 幫 [p] 幫 [p] 滂 [pʰ] 滂 [pʰ] 並 [b] 並 [b] 明 [m] 明 [m]
輕脣音 非 [f] 敷 [fʰ] 奉 [v] 微 [ɱ]
半舌音 來 [l]
舌音 舌頭音 端 [t] 透 [tʰ] 定 [d] 泥 [n]
舌上音 知 [ʈ] / [ȶ] 徹 [ʈʰ] / [ȶʰ] 澄 [ɖ] / [ȡ] 孃 [ɳ] / [ȵ]
齒音 齒頭音 精 [ts] 清 [tsʰ] 從 [dz]
心 [s] 邪 [z]
正齒音 莊 [ʈʂ] / [tʃ] 初 [ʈʂʰ] / [tʃʰ] 穿 崇 [ɖʐ] / [dʒ]
章 [tɕ] 昌 [tɕʰ] 常 [dʑ]
生 [ʂ] / [ʃ] 俟 [ʐ] / [ʒ]
書 [ɕ] 船 [ʑ]
半齒音 日 [ȵ] / [ȵʑ]
牙音 見 [k] 溪 [kʰ] 羣 [ɡ] 疑 [ŋ]
喉音 影 [ʔ]/[∅]
曉 [x]/[h] 匣 [ɣ]/[ɦ] 云 [ɣ]/[ɦ]/[∅]
以 [j] / [∅]

韻鏡轉別索引

『韻鏡』を借りて各小韻への索引とする。底本は早稻田大學古典籍綜合データベース所藏本。また同所所藏の『磨光韻鏡』を適宜參照する。『廣韻』には無いが『集韻』には存在する小韻については、集韻私註該當箇所へのリンクを配する。