魯 - 漢字私註

説文解字

魯
鈍詞也。从省聲。『論語』曰、參也魯。
𪞶部

説文解字注

魯
鈍䛐也。从白聲。『論語』曰、參也魯。

康煕字典

部・劃數
魚部四劃
古文
𣥐

『廣韻』『正韻』郞古切『集韻』『韻會』籠五切、𠀤音虜。『說文』鈍詞也。『論語』參也魯。『何晏註』魯、鈍也。曾子性遲鈍。

又國名。『詩・魯頌譜』魯者、少昊摯之墟也。『前漢・地理志』周興、以少昊之虛曲阜封周公子伯禽爲魯侯、以爲周公主。『釋名』魯、魯鈍也。國多山水、民性樸魯也。

又姓。『廣韻』伯禽之後、以國爲姓、出扶風。又複姓有魯步氏。

又『集韻』旅、古作魯。註詳方部六畫。

部・劃數
止部四劃

『說文』古文旅字。又以爲魯衞之魯古文。○按旅、魯二字古篆本同、故古文亦同。

異體字

簡体字。

音訓

ロ(漢) 〈『廣韻・上聲・姥・魯』郎古切〉
おろか(魯鈍)

解字

白川

の會意。曰は祝禱を收める器。魚を薦め、祝禱する儀禮を示す字。

説文解字に鈍詞なり。白に從ひ、魚聲。とするが聲が合はず、「鈍詞」といふ意も明らかではない。恐らく魯鈍の意とするものであらう。

しかし、金文には魯休、魯命、純魯、魯壽など、嘉善の意に用ゐる字。《𬊇𣪘》拜して稽首し、天子のの順福をしたまへるをよろこびとす、《井人鐘》賁純にして以ておほいなり、《士父鐘》余にさいはひを降し、多福無疆ならんことをなどの用法がある。

祖祭に魚を用ゐることは辟雍の儀禮に見え、魯とは祖祭に關する儀禮をいふ字であらう。

魯鈍の意は、朴魯の義から轉じたものとみられ、もとは純魯をいふ字であつたと考へられる。

藤堂

(鈍い動物の代表)と(物言ふ)の會意。言行が魚のやうに大まかで間拔けであること。

落合

會意。に從ひ魚亦聲。甲骨文では祭祀名として用ゐられてをり、字源は器の上に魚を置いた儀禮の樣子であらう。上古音では魚、魯は同部であり、魚は亦聲符と推定される。純粹な形聲字とする説もある。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. 祭祀名。《合集》10132乙丑卜古貞、婦妌魯于黍年。
  2. 吉凶語。吉の意。《合集》10133王占曰、吉、魯。
  3. 人名。第一期(武丁代)。《合集》22102壬午卜、魯不其嘉。五月。
圃魯
地名。圃魚ともいふ。

字形は下部が金文でとなり、篆文でとなり、漢隸でとなつた。

漢字多功能字庫

甲骨文、金文は、に從ひ、魚亦聲。魚は美味である意と解く。本義は美味なること。一説に魯はもと美好の意で、口は器皿の形に象ると解け、器皿に魚を盛る意といふ(于省吾、沈培)。胡澱咸、姚孝遂は、口は分化の符號で、魯字は魚に口を加へて分化した字とする。

後期金文で口中に點を加へ、に變形した。魚尾と口が相連なり、小篆は魚とに從ふ形に變形した。

甲骨文での用義は次のとほり。

金文での用義は次のとほり。

戰國竹簡での用義は次のとほり。

屬性

U+9B6F
JIS: 1-47-5
人名用漢字
U+9C81

關聯字

魯聲の字