歲 - 漢字私註

説文解字

歲
木星也。越歴二十八宿、宣徧陰陽、十二月一次。从聲。律歴書名五星爲五步。
步部

康煕字典

部・劃數
止部九劃
古文
𢧁

『唐韻』相銳切『集韻』須銳切、𠀤音帨。『釋名』歲、越也、越故限也。『白虎通』歲者、遂也。『易・繫辭』寒暑相推而歲成。『書・洪範』五紀、一曰歲。《傳》所以紀四時。『又』王省惟歲。《傳》王所省職、兼總羣吏、如歲兼四時。

又星名。『爾雅・釋天』唐虞曰載、夏曰歲、商曰祀、周曰年。『郭註』歲、取歲星行一次也。《疏》按『律歷志』分二十八宿爲十二次、歲星十二歲而周天、是年行一次也。『周禮・春官』馮相氏掌十有二歲。『又』保章氏以十有二歲之相、觀天下之妖祥。《疏》此太歲在地、與天上歲星相應而行。歲星右行於天、一歲移一辰、十二歲一小周、千七百二十八年一大周。太歲左行於地、一與歲星跳辰、年數同。歲星爲陽人之所見、太歲爲隂人所不覩、故舉歲星以表太歲。歲星與日同次之月、一年之中惟於一辰之上爲法。若元年甲子朔旦冬至、日月五星俱赴於牽牛之初、是歲星與日同次之月。十一月斗建子、子有太歲、至後年、歲星移向子上、十二月日月會於𤣥枵。十二月斗建丑、丑有太歲。推此已後皆然。又歲星木會在東方、爲靑龍之象、天之貴神福德之星、所在之國必昌。又『史記・天官書』歲星、一曰攝提、曰重華、曰應星、曰紀星、營室爲淸廟、歲星廟也。『孝經・鉤命決』歲星守心年穀豐。『左傳・昭三十二年』史墨曰:越得歲而吳伐之、必受其凶。又『岳珂・桯史』今星家以太歲爲凶星。『王充・論衡』抵太歲凶、負太歲亦凶。抵太歲名曰歲下、負太歲名曰歲破。

又年穀之成曰歲。『左傳・哀十六年』國人望君、如望歲焉。『杜註』歲、年穀也。『前漢・武帝詔』爲歲事曲加禮。

又周制有歲計、歲會。『周禮・春官』職歲。《註》主歲計者。『又』歲終、則令百官各正其治、受其會。三歲則大計羣吏之治、而誅賞之。『又』司會以參互攷日成、以月要攷月成、以歲會攷歲成。

又『史記・天官書』臘之明日曰初歲。『四民月令』亦曰小歲。又始歲曰獻歲。『楚辭・招魂』獻歲發春。《註》獻、進也。歲始來進、春氣奮揚也。又『東京夢華錄』除夕夜、士庶之家圍爐團坐、達旦不寐、謂之守歲。又『風土記』除夜祭先、竣事、長幼聚飮、祝頌而散、謂之分歲。又『蘇軾・饋歲詩序』蜀中値歲晚閒遺、謂之饋歲。酒食相邀爲別歲。

又萬歲、山名。在桂陽。『水經注』萬歲山生靈壽木、溪下卽千秋水。水側居民號萬歲村。又水名。『伏琛・三齊略記』曲城、齊城東有萬歲水、水北有萬歲亭。又湖名。『廣輿記』萬歲湖、在建昌府南豐縣。又宮名。『三輔黃圖』汾陽有萬歲宮。又木名。『爾雅・釋木疏』杻一名檍、今宮園種之、名萬歲木、取名於億萬也。

又『集韻』相絕切、音雪。義同歱。『曹植・平原公主誄』城闕之詩、以日喩歲。况我愛子、神光長滅。歲亦讀雪。

又『集韻』蘇臥切、音䐝。䮑歲、穀名。

『說文』从步戌聲。律歷書名五行爲五步。一說从步者、躔度之行、可推步也。从戌者、木星之精、生於亥、自亥至戌而周天。戌與歲亦諧聲、別作、𠀤非。

部・劃數
戈部七劃

『篇海』古文字。註詳止部九畫。

部・劃數
二部三劃

『字彙補』古文字。見崔希裕略古。

異體字

或體。

いはゆる新字体。

簡体字。

音訓

サイ(呉) セイ(漢) 〈『廣韻・去聲・祭・歲』相銳切〉
とし。よはひ。みのり。

解字

白川

字の初形は犧牲を割く戉の形。のち、その刃部に步を分けて記し、歲の形となつた。即ち今の字形はの會意。

『説文解字』に木星なりとし、步に從ひ聲とするが、戌に從ふ字ではない。

卜文に祭名として戉の字が見え、のち歲の字形を用ゐる。戉は犧牲を宰割する意であらう。『書・洛誥』に王在新邑、烝、祭、歲。(王、新邑に在つて、烝、祭、歲す。)とあつて、古くは祭名に用ゐた。金文の《毛公鼎》にもつて歲し、用て政(征)せよ。とあるのも祭祀の意。

また卜辭や《㸓鼎》に「來歲」、齊器の《國差𦉜》に國差、立事(事にのぞむの歲のやうに、年歲の意とする。恐らく歲祭は年に一度の大祭であつたのであらう。

木星を歲星といひ、古い曆術と關係が深いが、歲星の知識は戰國期以後に見える。

藤堂

(刃物)と(年の步み)の會意。手鎌の刃で作物の穗を刈り取るまでの時間の流れを示す。太古には種蒔きから收穫までの期間を表し、のち一年の意となつた。

落合

甲骨文は、に近い形と小點に從ふ。甲骨文では祭祀名に用ゐられてをり、戌に近い形は犧牲を裂き殺す道具、小點は犧牲の血を表したものであらう。異體字には小點を省いたものや、に從ふ形、に從ふ形もあり、いづれも後代に繼承された。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. 祭祀名。《殷墟小屯中村南甲骨》478癸亥卜、于祖庚侑、歲牛。
  2. 一年を表示する語。假借の用法。今歲や來歲などの語もある。《天理大學附屬天理參考館 甲骨文字》95辛卯卜王貞、來歲、邑受年。四月。
大歲
祭祀對象。後に言ふ歲星(木星)と言はれるが、詳細な記述がない。

篆文では步に從ふ形が採用され、步を分割して戌の上下に配置した字體が歲。

步を用ゐた理由は、歲が借りて一年を表示する意味に用ゐられたためと推定されてをり、時間が進むことを表すとも、天體の運行を表現したものとも言はれる。

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甲骨文では最初はを假借して表示し、後に戉字の戈の形の上下に點を加へて歲字を分化した。あるいは兩點に從はず(二の形)に從ふ。步にゆくの意があり、歲が步に從ふのを、歲月の推移と解く。後期金文は一止を省き、を意符兼聲符に加へる。戰國竹簡ではあるいは月に從はずに從ふ。日月の運行は時間に關係があり、歲の意符に用ゐる。

甲骨文では年を表す。一つの收穫の季節を一年となす(徐中舒)。

金文では年、歲を表す。

小篆は步に從ひ聲。戌聲に從ふ歲字は居延漢簡に見える。

戉、歲、月の古韻は同じく月部に属し、戌の古韻は質部に在す。月、質二部は相近く、聲母舌齒鄰紐、牙音ともまた相通ずる例があり、ゆゑに通用する。

屬性

U+6B72
𢧁
U+229C1
U+4E97
JIS X 0212: 16-31
U+5D57
U+6B73
JIS: 1-26-48
當用漢字・常用漢字
U+5C81

關聯字

歲聲の字