雩 - 漢字私註

説文解字

夏祭、樂于赤帝、以祈甘雨也。从聲。
十一雨部
𦏻
或从。雩、羽舞也。

康煕字典

部・劃數
雨部三劃

『唐韻』羽俱切『集韻』『韻會』雲俱切、𠀤音于。『說文』夏祭、樂於赤帝、以祈甘雨也。从雨于聲。『玉篇』請雨祭也。『爾雅・釋訓』舞號雩也。《註》雩之祭、舞者吁嗟而求雨。『禮・月令』仲夏大雩。《註》。雩、吁嗟求雨之祭也。『左傳・桓五年』龍見而雩。《註》遠爲百穀祈膏雨也。《疏》雩之言遠也。遠者豫爲秋收、言意深遠也。

又雩婁。地名。『左傳・襄二十六年』楚子秦人侵吳及雩婁。『釋文』雩、音于。又『前漢・地理志』豫章郡雩都、琅邪郡雩叚。

又『廣韻』况于切『集韻』匈于切、𠀤音訏。『廣韻』雩婁、古縣名。在廬江。『左傳・雩婁釋文』徐邈讀。

又『集韻』休居切、音虛。『左傳・雩婁釋文』韋昭讀。

又『集韻』汪胡切、音烏。『左傳・雩婁釋文』或讀一呼反。

又『集韻』『類篇』𠀤王遇切、音芋。『爾雅・釋天』螮蝀謂之雩。螮蝀、虹也。《註》俗名美人虹。江東呼雩。『釋文』雩、于句切。

『說文』或作𦏻

部・劃數
羽部三劃

『廣韻』羽俱切『集韻』雲俱切、𠀤音於。『說文』雩、羽舞也。或从羽作𦏻。

又『集韻』王遇切、音雩。義同。

部・劃數
雨部三劃

『正韻』同

部・劃數
羽部三劃

『正字通』音義與𦏻同。詳後𦏻字註。

音訓

ウ(漢、呉)
あまごひ

解字

白川

形聲。聲符は。雨乞ひの祭をいふ。

藤堂

と音符の形聲。大聲で天に訴へて雨乞ひをすること。

落合

形聲。甲骨文はあるいはその略體を意符、を聲符とする。後代には雨乞ひの意で用ゐられてをり、甲骨文にも祭祀名としての用例がある。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. 祭祀名。雨乞ひの儀禮か。《合集》17919貞、雩夒、亡其望。
  2. 地名またはその長。牛骨の採集地、採集者として記されてゐる。《合集補編》184甲申、迄自雩十屯。

漢字多功能字庫

雩はあるいは𩁹と隸定し、甲骨文、金文はに從ひ、雨、于いづれも聲符。文獻の記載では、雩の本義は雨を求める祭祀で、故に雨に從ふ。于の初文は樂器の形を象り、樂舞を代表し、雩は樂舞を以て雨を求める意。『禮記・月令』大雩帝、用盛樂鄭玄注雩、吁嗟求雨之祭也。

甲骨文では人名に用ゐる。

金文での用義は次のとほり。

王國維は、粵、雩は古くもと一字で、雩が變形して粵となつたのは、の古文を𣍸につくるが如し、といふ。

甲骨文に雨と(舞の初文)に從ふ字があり、徐中舒、劉興隆は樂舞を以て雨を求める專用の字であるとする。金文にと于に從ふ字があり(曾侯乙編鐘)、説文解字の或體と同形で、音階の名に用ゐ、後世には羽につくる。『周禮・春官・大師』皆文之以五聲、宮、商、角、徵、羽。

屬性

U+96E9
JIS: 1-93-68
𦏻
U+263FB
𩁹
U+29079
𦏴
U+263F4