首 - 漢字私註

説文解字

𦣻部𦣻字條

𦣻
頭也。象形。凡𦣻之屬皆从𦣻。
𦣻部

首部首字條

首
あるいは𩠐につくる。
𦣻同。古文𦣻也。象髪、謂之鬊、鬊卽巛也。凡𩠐之屬皆从𩠐。
首部

康煕字典

部・劃數
部首
古文
𩠐
𥃻

『廣韻』書久切『集韻』『韻會』『正韻』始九切、𠀤音手。『說文』頭也。『易・說卦』乾爲首。『周禮・春官・大祝』辨九𢷎、一曰䭫首、二曰頓首、三曰空首。《註》稽首、拜頭至地也。頓首、拜頭叩地也。空首、拜頭至手、所謂拜手也。

又元首、君也。『書・益稷』元首起哉。

又『廣韻』始也。『公羊傳・隱六年』春秋雖無事、首時過則書。《註》首、始也。時、四時也。過、歷也。春以正月爲始、夏以四月爲始、秋以七月爲始、冬以十月爲始。

又『揚子・方言』人之初生謂之首。

又魁帥也。『禮・檀弓』毋爲戎首、不亦善乎。《註》爲兵主來攻伐曰戎首。

又標表也。『禮・閒傳』苴惡貌也。所以首其內、而見諸外也。『集說』首者、標表之義、蓋顯示其內心之哀痛于外也。

又要領也。『書・秦誓』予誓告汝羣言之首。《傳》衆言之本要。

又『左傳・僖十五年』秦獲晉侯以歸、大夫反首拔舍從之。《註》反首、謂頭髮下垂。

又『左傳・成十六年』塞井𡗝竈、𨻰於軍中、而疏行首。《註》疏行首者、當陣前決開營壘爲戰道。

又『禮・曲禮』進劒者左首。《疏》首、劒拊環也。

又『周禮・冬官考工記・廬人』五分其晉圍、去一以爲首圍。《註》首、殳上鐏也。

又貍首、樂章名。『周禮・春官・樂師』凡射、諸侯以貍首爲節。

又『禮・檀弓』貍首之斑然。《註》木文之華。

又官名。『史記・犀首傳』犀首者、魏之隂晉人也。名衍、姓公孫氏。《註》司馬彪曰:若今虎牙將軍。

又山名。『書・禹貢』壺口雷首。《疏》在河東蒲坂縣南、一名首山。左傳宣二年、宣子田於首山、卽此。

又邑名。『春秋・僖五年』會王世子於首止。《註》衞地、𨻰留襄邑縣、東南有首鄕。『公羊傳』作首戴。又『左傳・昭二十八年』韓固爲馬首大夫。《註》今壽陽縣。又牛首、鄭邑、見『左傳・桓十四年』。又刳首、晉地、見『左傳・文七年』。

又國名。『山海經』有三首國。

又咳首、八蠻之一、見『風俗通』。

又馬名。『爾雅・釋獸』馬四蹢皆白、首。《註》蹢、蹄也。四蹄白者名首。俗呼爲踏雪馬。

又『禮・月令』首種不入。《註》首種謂稷。《疏》百穀稷先種、故云。

又豕首、茢甄別名。見『爾雅・釋草』。

又姓。『正字通』明弘治汀州推官首德仁。

又『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤舒救切、音狩。『廣韻』自首前罪。『正字通』有咎自𨻰、及告人罪、曰首。『前漢・文三王傳』驕嫚不首。《註》不首、謂不伏其罪也。首、失救反。

又服也。『後漢・西域傳』雖有降首、曾莫懲革。《註》首、猶服也、音式救反。

又頭向也。『禮・玉藻』君子之居恆當戸、寢恆東首。《註》首、生氣也。『釋文』首、手又反。

又『戰國策』以秦之疆首之者。《註》言以兵向之。

又叶詩紙切、音始。『揚子・太𤣥經』凍登赤天、隂作首也。虛羸踦踦、擅無已也。

又叶賞語切、音黍。『班固・述高帝贊』神母告符、朱旗廼舉。粵蹈秦郊、嬰來稽首。

又叶舂御切、音恕。『晉書・樂志鼓吹曲』征遼東、敵失據。威靈邁日域、公孫旣授首。

部・劃數
首部(一劃)

『集韻』古作𩠐。『說文』古文𦣻也。巛象髮、謂之鬌。鬌、卽巛也。○按鬌音舜、亂髮。

部・劃數
目部三劃

『字彙補』古文字。註詳部首。

部・劃數
自部(一劃)

『集韻』本字。

又姓。

又『集韻』、古作𦣻。註詳白部一畫。

音訓

(1) シュ(呉) シウ(漢) 〈『廣韻・上聲・有・首』書九切〉
(2) シュ(呉) シウ(漢) 〈『廣韻・去聲・宥・狩』舒救切〉
(1) くび。かうべ。かしら。をさ。はじめ。さき。まへ。かなめ。
(2) むかふ。したがふ。まをす。つげる(自首)。
(國訓) おびと

解字

白川

𦣻

象形。頭髮を整へた首の形を象る。頁は禮貌を整へた形。説文解字首字條に(首は)𦣻と同じ。古文𦣻なり。といふ。

金文に神靈を迎へることを「拜𦣻𩒨(稽)首」といひ、𦣻をの意に用ゐることがあり、同音であつたことが知られる。

象形。頭髮のある首の形を象る。古文は𦣻につくる。

儀容を示す頁の字形から言へば、𦣻は髮を整へた首の形であらう。金文に「拜𦣻𩒨(稽)首」のやうに記す例があり、と同音の字であつた。

首を倒懸する形は𥄉、懸繫することを縣といふ。

藤堂

象形。頭髮の生えた頭部全體を描いたもので、胴體から拔け出た首。

落合

甲骨文は人の首(頭部)の象形。字中の小圓は目。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. くび。頭部。《殷墟花園莊東地甲骨》304甲卜、子疾首、亡延。
  2. 祭祀名。
途首
道中を意味する語。

金文では眉の異體に近い形になつてをり、と毛髮の形で首の字體となつた。

頭は古文で出現した字であるが、當初は首に聲符のを加へた字形であつた。恐らく首を繁文化した同源字。甲骨文に見える「途首」についても、あるいは頭の音が既にあり、道の意味として假借した「途道」であるかも知れない。道の形は金文で出現し、當初は首に意符のを加へた字形。

漢字多功能字庫

甲骨文は側面からみた人の頭の形を象る。上に頭髮があり、あるいは頭髮を省く。金文の字形も頭の象形だが、長髮の下の部分は、眼()を主とするときもあれば、鼻()を主とするときもある。戰國文字は髮を帶びる字形、髮を帶びない字形があり、一部の字は頭髮をの形につくる。説文解字に𦣻、首に分けて採るが、𦣻は髮のない字形を承け、首は髮のある字形を承ける。

甲骨文での用義は次のとほり。

金文での用義は次のとほり。

首は人體の最も重要な部分であり、よつて首はまた、首長、首領、首都のやうに、中心にある人物、事物を指す。また、首は人體の最も上部にあるので、首位、首先などのやうに、第一、開始などの意を有す。『廣雅』首、始也。

屬性

U+9996
JIS: 1-28-83
當用漢字・常用漢字
𩠐
U+29810
𥃻
U+250FB
𦣻
U+268FB

関聯字

首に從ふ字

説文解字・首部など。

𦣻に從ふ字

脜、頁、面など。