屮︀ - 漢字私註

説文解字

屮
艸木初生也。象出形、有枝莖也。古文或以爲字。讀若徹。凡屮之屬皆从屮。尹彤說。
屮部

康煕字典

部・劃數
部首

『廣韻』丑列切『集韻』敕列切、𠀤音徹。『說文』艸木初生也。象丨出形、有枝莖也。《徐鉉曰》屮、上下通也。象艸木萌芽、通徹地上也。

又『集韻』采早切、音艸。尹彤曰、古文或以爲字。『前漢・鼂錯傳』屮茅臣無識知。

音訓・用義

(1) テツ(漢) 〈『廣韻・入聲・薛・屮』丑列切〉
(2) サウ 〈『集韻』采早切〉
(1) めばえ
(2) くさ

解字

白川

象形。若芽が僅かに現れる形に象る。このままでの字に用ゐることがある。

藤堂

象形。草の芽が地面を突き破つて出たさまを描いたもの。はこれを二つ竝べた形。

落合

象形。草を象る。上部が草の葉を表す。

甲骨文では草や農耕に關する字の要素となる。また、髮の毛の表現などに同じ形が使はれることもある。

甲骨文では祭祀名に用ゐる。(《合集》27218、下揭)

漢字多功能字庫

の象形初文の下半を省いた形で、艸の異體。艸は草木のの本字。『荀子・富國』刺屮殖穀、多糞肥田、是農夫眾庶之事也。楊倞注屮、古草字。『楚辭・九歎・遠逝』屮木搖落、時槁悴兮。洪興祖補注屮與草同。

後の用法によると、屮は草類に用ゐられるが木類には用ゐられない。しかし、甲骨文では屮、艸、の三種をあまり區別せず、三者を交替で使ふ狀況がよく現はれる。例へば、囿には屮に從ふ形があり、また木に從ふ形もある。

甲骨文では祭名に用ゐられてゐると疑はれる。《合集》27218新鬯屮且乙。劉興隆は大意を、新たに釀造した香酒を用ゐ、祖乙に對して行ふ草祭、といふ。また《合集》19811正巫屮至𤉲(燎)隹にも屮が見えるが、その意は不詳。

金文では人名に用ゐる。屮乍從彝盉屮乍(作)從彝。

屬性

の或體と包攝されてゐる。日本語環境では大抵左の或體の形で表示される。
U+5C6E
JIS: 1-54-5
U+FA3C (CJK互換漢字)
JIS: 1-47-66
屮︀
U+5C6E U+FE00
CJK COMPATIBILITY IDEOGRAPH-FA3C
屮󠄀
U+5C6E U+E0100
CID+16837
屮󠄃
U+5C6E U+E0103
JC4766
MJ030256

関聯字

屮に從ふ字

屮聲の字