芸 - 漢字私註

説文解字

芸

艸也。似目宿。从聲。淮南子說、芸艸可以死復生。王分切。

艸部

説文解字注

芸

艸也。佀目宿。〔大戴禮記〕夏小正』正月采芸。爲廟采也。二月榮芸。『〔禮記〕月令』仲冬芸始生。《注》芸、香艸。高注『淮南』、『呂覽』皆曰、芸、芸蒿。菜名也。『呂覽〔孝行覽・本味〕』曰、菜之美者、陽華之芸。《注》芸、芳菜也。賈思勰引『倉頡解詁』曰、芸蒿似斜蒿、可食。沈括曰、今謂之七里香者是也。葉類豌豆。其葉極芬香。古人用以藏書辟蠧、採置席下、能去蚤蝨。

从艸云聲。王分切。十三部。

淮南王說、芸艸可㠯死復生。淮南王劉安也。「可以死復生」謂可以使死者復生。葢出『萬畢術』、『鴻寶』等書。今失其傳矣。

康煕字典

部・劃數
艸部・四劃

『廣韻』『集韻』玉分切『韻會』『正韻』于分切、𠀤音雲。音1『說文』草也、似目宿。『禮・月令』芸始生。《註》芸、香草也。『爾雅翼』芸類豌豆、叢生、其葉極芳香、秋後葉閒微白如粉、南人採置席下、能去蚤蝨。今謂之七里香。『續博物志』【典略】云、芸香辟紙魚蠹、故藏書臺稱芸臺。『成公綏・芸香賦』美芸香之脩潔、合隂陽之淑淸。

又『急就篇註』芸、芸蒿也、生熟皆可啗。

又『拾遺記』芳蔬園多異菜、有菜名芸薇、紫色者最繁、一名芸芝。

又多貌。『老子・道德經』夫物芸芸、各復歸其根。

又通。『論語』植其杖而芸。《何晏註》除草曰芸。

又音運。音2『詩・小雅』裳裳者華、芸其黃矣。

『集韻』作𦱚

部・劃數
艸部・八劃

『直音』同

音訓義

ウン(漢)(呉)⦅一⦆
ウン(推)⦅二⦆
くさぎる⦅一⦆
官話
yún⦅一⦆
粤語
wan4⦅一⦆

⦅一⦆

反切
廣韻・上平聲』王分切
集韻・平聲二文第二十』王分切
『五音集韻・中平聲卷第三・文第三・喻・三雲』王分切
聲母
云(喉音・次濁)
開合
等呼
推定中古音
ɦʏə̆n
官話
yún
粤語
wan4
日本語音
ウン(漢)(呉)
くさぎる
ヘンルーダ。芸香。蜜柑科芸香ヘンルーダ屬の香草。目宿(苜蓿)に似る。防蟲に用ゐる。
芸香を栞にして書册の防蟲に用ゐたことから、書册を指す。芸閣。芸窗。芸臺。芸編。
と通用し、くさぎる(除草する)意。
芸芸は多きさま、盛んなるさま。また云々に作る。
『廣韻』: 香草也。『說文』云「似目宿。淮南王說、芸草可以死復生」。『雜禮圖』曰「芸、蒿也、葉似邪蒿、香美可食也。
『集韻』芸𦱚: 『說文』「艸也。似目宿。从艸云聲。淮南子說、芸艸可以死復生。」或作𦱚。
『康煕字典』上揭

⦅二⦆

反切
集韻・去聲上・焮第二十四・運』王問切
『五音集韻・去聲卷第十一・問第三・喻・三運』王問切
聲母
云(喉音・次濁)
開合
等呼
官話
yùn
日本語音
ウン(推)
草木が黃葉する、枯れる意。芸黃。
『集韻』: 艸木落之色。
『康煕字典』上揭

解字

白川

形聲。聲符は

『說文』に目宿に似た草とし、また淮南王説として、死を生に復しうるといふ。

藤堂

と音符(もやもやと籠もる、まぜかへす)の會意兼形聲。

屬性

別字衝突
U+82B8
JIS: 1-23-61
𦱚
U+26C5A

關聯字

別字。芸を藝の新字体に用ゐる。
芸を蕓の簡体字に用ゐる。