勑 - 漢字私註

説文解字

勑

勞也。从聲。洛代切。

十三力部

説文解字注

勑

勞也。此當云勞勑也。淺人刪一字耳。此勞依今法讀去聲。『孟子〔滕文公上〕』放勳曰、勞之來之。『詩序』曰、萬民離散、不安其居、宣王能勞來還定安集之。來皆勑之省。俗作徠。

从力來聲。洛代切。一部。俗誤用爲字。

康煕字典

部・劃數
力部・八劃

『唐韻』落代切『集韻』『正韻』洛代切、𠀤音萊。音1『說文』勞也。『廣韻』同

又『集韻』蓄力切、音敕。誡也。音2『易・噬嗑』先王以明罰勑法。

又『正韻』誡也、正也、固也。

又通作。『後漢・馬援傳』效伯高不得、猶爲謹敕之士。

又『正韻』天子制書曰勑。

『集韻』或作

部・劃數
力部・七劃

『篇海』俗字。

音訓義

ライ(漢)(呉)⦅一⦆
チョク(漢) チキ(呉)⦅二⦆
ねぎらふ⦅一⦆
官話
lài⦅一⦆
chì⦅二⦆
粤語
loi6⦅一⦆
cik1⦅二⦆

⦅一⦆

反切
廣韻・去聲』洛代切
集韻・去聲上・代第十九・勑』洛代切
『五音集韻・去聲卷第十・代第十五・來一賚』洛代切
聲母
來(半舌音・次濁)
等呼
官話
lài
粤語
loi6
日本語音
ライ(漢)(呉)
ねぎらふ
勞ふ。勞る。
『廣韻』: 勞也。 : 上同。
『集韻』勑徠俫來逨: 洛代切。『說文』勞也。或从彳、从人、亦作來逨。文十五。

⦅二⦆

反切
集韻・入聲下職第二十四』蓄力切
『五音集韻・入聲卷第十五・職第六・徹三敕』恥力切
聲母
徹(舌上音・次清)
等呼
官話
chì
粤語
cik1
日本語音
チョク(漢)
チキ(呉)
に同じ。
『集韻』敕勅勑: 蓄力切。『說文』「誠也。臿地曰敕。从攴束聲。」古从力。或作勑、本音賚、世以為敕字行之久矣。文十九。
『康煕字典』上揭

解字

白川

『説文解字』に勞ふなり、『爾雅・釋詁』に來は勤むるなりとあり、をその義に用ゐるときは、勑の假借。

勑は勞と同じくに從ふ字。

藤堂

と音符(上から下におくられてくる)の會意兼形聲。賚賜の(たまふ)と同系で、酒食や代償をたまふこと。

また、字形が似てゐるため、混同してに當てる。

屬性

U+52D1
JIS: 2-3-41
JIS X 0212: 19-75
𠡠
U+20860