垂 - 漢字私註

説文解字

𠂹部𠂹字條

𠂹
艸木華葉𠂹。象形。凡𠂹之屬皆从𠂹。
𠂹部
𢏒
また𠣔につくる。
古文。

土部垂字條

垂
あるいは𡍮につくる。
遠邊也。从𠂹聲。
十三土部

康煕字典

部・劃數
土部五劃
古文
𡍮
𠄒
𠂹
𠣔

『唐韻』『集韻』𠀤是爲切、音甀。自上縋下。『易・大傳』黃帝堯舜垂衣裳而天下治。『詩・小雅』垂帶而厲。

又布也。『後漢・鄧禹傳』垂功名於竹帛。

又同。堂之盡處近階者。『書・顧命』一人冕執戣、立于東垂。一人冕執瞿、立于西垂。『史記・袁盎傳』臣閒千金之子、坐不垂堂。

又邊垂。『左傳・成十三年』虔劉我邊垂。『前漢・谷永傳』方今四垂宴然。

又地名。『春秋・隱八年』宋公衞侯遇于垂。《註》垂、衞地、濟隂句陽縣東北有垂亭。『宣八年』仲遂卒于垂。《註》齊地。

又『集韻』馳僞切、音縋。鄉名。在縣。

又『集韻』樹僞切『正韻』殊僞切、𠀤音瑞。『書・舜典』垂共工。陸德明讀。

又將及也。杜甫有垂老別詩。

部・劃數
丿部九劃

『玉篇』古文字。註詳土部五畫。艸木華葉𠂹也、象手下𠂹。

俗用𡍮、乃邊𡍮也。

部・劃數
勹部五劃

『玉篇』古文宇。註見土部五畫。

部・劃數
土部九劃

『集韻』古作𡍮。註詳六畫。

部・劃數
亅部三劃

『說文』古文字。註詳土部五畫。

異體字

説文解字の𠂹の重文。また𠣔につくる。

音訓

スイ(漢) 〈『廣韻・上平聲・支・𡍮』是爲切〉
たれる。たらす。ほとり。なんなんとする。

解字

白川

垂は𠂹との會意。𠂹は説文解字に艸木の華葉𠂹る。象形。とあり、その垂れて土に達すると垂といふ。

説文解字に遠邊なりとするが、その字にはを用ゐる。

垂下の意より垂示、垂教、また、まさに達せんとする狀態を垂老、垂死のやうにいふ。

藤堂

垂は、穗の垂れた形(補註: 𠂹に當たる)との會意、↓型に垂れる意を持つ。

本來はその上半分(𠂹)だけで垂れる意を表し、土を加へた垂字は、、埵と同じく、邊埵の地(遠く垂れた地の果て)のことであつたが、動詞の意味は垂で代表するのが習慣となつた。

落合

華の甲骨文(𠌶を當てる)の異體に、植物が土から生えてゐる樣子を表した字(𠌶との略體に從ふ)があり、後に垂に分化した。

(補註: 字の形だけで言ふなら、𠂹や𡍮(垂)を當てても良いやうに見える。)

漢字多功能字庫

垂は、に從ひ𠂹聲。本義は果て、邊疆。後にはにつくる。『荀子・臣道』邊境之臣處、則疆垂不喪。楊倞注垂與陲同。

用義は次のとほり。

屬性

U+5782
JIS: 1-31-66
當用漢字・常用漢字
𠂹
U+200B9
𠣔
U+208D4
𡍮
U+2136E
𠄒
U+20112
𢏒
U+223D2

関聯字

𠂹に從ふ字

𠂹聲の字

垂に從ふ字

垂聲の字