爿 - 漢字私註

説文解字

説文解字注

爿
爲爿。讀若牆。各本無此。按『六書故』云、《唐本》有《爿部》。葢從晁氏以道說也。今不別立一部。依《彳部》終於反彳爲亍之例補焉。說詳《木部》下。
片部

康煕字典

部・劃數
部首
古文
𤕪

『篇海』疾羊切。見龍龕。義闕。『說文』牀从木爿聲。《註》徐鍇曰、爿則牀之省。象人衺身有所倚著。至於牆𡉟戕狀之屬、𠀤當从牀省聲。李陽冰言木右爲片、左爲爿。『說文』無爿字、故知其妄。『鄭樵・六書略』爿、殳也。亦判木也。音牆。隷作爿。『周伯琦正譌』爿、疾羊切、判木也。从半木。左半爲爿、右半爲片。『正字通』唐本說文有爿部。張參五經文字亦有之。周鄭二家皆以李說爲然。與徐說相反。然鄭謂殳卽爿、誤也。判木之說近是。○按徐鍇素稱博洽。果唐本『說文』有爿部、鍇卽唐宋閒人、不應云無。且玉篇亦無爿部、類篇爿字偏旁歸幷片部、篇海止有牀部、亦俱無爿部。司馬光曰、傳寫之譌、片或作爿。此皆祖述說文。若據周鄭二家、而廢徐氏之說、亦未爲當、存以俟考。又字彙、蒲閑切、音瓣。爿片未知所據、然爿片二字、今俗音有之。

部・劃數
爿部(零劃)

『六書略』、古作𤕪。註詳上。

音訓

シャウ(漢) 〈『篇海』疾羊切、平聲陽韻〉[qiáng]{coeng4}
[pán]{baan6}

解字

白川

象形。の反文。版築のとき、左右に當てて中の土を衝き固める板。『六書故』に引く『唐本說文』に反片を爿と爲す。讀みて牆のごとくす。とあり、牆壁を築くとき、土を盛り固める當て木。

卜文にの字は多く爿に從ひ、牀几の形に用ゐる。

一形にしてその兩義を持つものであらう。

藤堂

象形。長い板を敷いた寢臺を縱に描いたもの。の原字。

(細長い中指)、牆(細長い塀)のやうに、細長い意を表すのに用ゐられる。

現在はpánと讀む。と混同した音。片は、爿の反對の形で、木の切れ端を示すのに用ゐる。また、字を二つに割つた一きれの形であるともいふ。

落合

臺の象形。左に臺の脚がある。甲骨文には、單獨では原義での用例が見られない。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. 祭祀名。《合補》6915貞、爿妣庚、亡大…。
  2. 地名またはその長。第一期(武丁代)には領主を合文で小臣爿と呼ぶ例がある。
    • 《甲骨拼合集》186己巳卜亘貞、王夢玉、不惟德小臣爿。
    • 《合集》36969…在爿、牧…[⿱屮虎]…方。

甲骨文の構成要素としては、供物を載せる臺や寢臺の意味で使はれてゐる。

寢臺の意味については、後代には意符としてを加へた繁文ので表されるやうになつた。

漢字多功能字庫

甲骨文は、寢起きするための牀の形に象り、縱にするのは、筆寫のための便法である。爿はの初文で、異體を床につくる。本義は牀。甲骨文に左右の區別なく、の形につくることもある。後世、爿と片は區別される。爿は後には偏旁にばかり用ゐられるやうになつたので、古代の牀は多く木製であつたから、を意符に加へて牀字をつくり、本義に用ゐる。

甲骨文では牀と釋す。有力な證據として、甲骨文の字(の初文)がある。疒は、人が爿あるいは片の上に寢そべるさまに象り、病臥し牀にあることを表す。

甲骨文では地名に用ゐる。《合集》36969才(在)爿

方言では多く量詞として田地、商店、工廠、旅舍などに用ゐる。『文明小史』第十回一路言來語去、不知不覺、已到了昨日所住的那爿小客棧內。

屬性

U+723F
JIS: 1-64-13
𤕪
U+2456A

關聯字

爿に從ふ字を漢字私註部別一覽・爿部に蒐める。