竹 - 漢字私註

説文解字

竹
冬生艸也。象形。下垂者、箁箬也。凡竹之屬皆从竹。
竹部

康煕字典

部・劃數
部首

『廣韻』『集韻』『韻會』張六切『正韻』之六切、𠀤音竺。『說文』冬生靑艸、象形。下垂箁箬也。『竹譜』植類之中、有物曰竹。不剛不柔、非草非木。小異空實、大同節目。『又』竹雖冬蒨、性忌殊寒。九河鮮育、五嶺實繁。『詩・衞風』綠竹猗猗。『禮・月令』日短至、則伐木取竹箭。『周禮・夏官』東南曰揚州、其利金、錫、竹箭。『史記・貨殖傳』渭川千畝竹、其人與千戸侯等。『釋名』竹曰个。『淮南子・俶眞訓』竹以水生。

又八音之一。『周禮・春官』播之以八音、金石土革絲木𠣻竹。『禮・樂記』竹聲濫、濫以立會、會以聚衆。『史記・律書註』古律用竹。『前漢・律歷志』黃帝使泠綸、自大夏之西、崑崙之隂、取竹之解谷生、其竅厚均者、斷兩節閒而吹之、以爲黃鐘之宮。『釋名』竹曰吹。吹、推也、以氣推發其聲也。

又竹𥳑。『左傳註』造𠛬書于竹𥳑。

又竹帛。『史記・孝文紀』請著之竹帛、宣布天下。『說文』著之竹帛謂之書。

又竹花、竹實。『謝靈運・晉書』元康二年、巴西界竹生花、紫色、結實。『本草』竹花一名草華。『莊子・秋水篇』鵷雛非練實不食。《註》練實、竹實也。

又竹醉日。『岳陽風土記』五月十三日謂之龍生日、可種竹、『齊民要術』所謂竹醉日也。

又地名。『爾雅・釋地』觚竹、北戸、西王母、日下、謂之四荒。『史記』伯夷、叔齊、孤竹君之二子。『前漢・地理志』孤竹在遼西令支縣。『又』沛郡有竹縣。《註》今竹邑。『又』廣漢郡屬縣有綿竹。『又』零陵郡竹山縣。『水經注』藉水東南流、與竹嶺水合。『穆天子傳』我徂黃竹。『零陵記』桂竹之野。『楊愼集』桂竹、後稱貴竹、今貴州。『福建志』南安縣有苦竹山。

又官名。『唐書・百官志』司竹監掌植竹葦、供宮中百司簾篚之屬。

又書名。『竹書紀年』『戴凱之・竹譜』『劉美之・續竹譜』。

又姓。『廣韻』伯夷、叔齊之後、以竹爲氏。後漢有下邳相竹曾。

又草名。『永嘉郡志』靑田縣有草、葉似竹、可染碧、名爲竹靑。『宛陵詩註』錦竹、草名、似竹而斑。

又木名。『益部方物略』竹柏、生峨嵋山、葉繁長而籜似竹。

又花藥名。『本草』石竹、瞿麥也。鹿竹、菟竹、黃精也。玉竹、葳蕤也。

又菜名。『齊民要術』竹菜、生竹林下、似芹科而莖葉細、可食。『羣芳譜』淡竹葉、一名竹葉菜、嫩時可食。

又果名。『桂海虞衡志』木竹、子、皮色、形狀全似大枇杷、肉甘美、秋冬閒實。

又䑕名。『贊寧・筍志』竹根有䑕、大如貓、其色類竹、名竹豚、亦名稚子、杜詩所謂筍根稚子也。

又魚名。『桂海虞衡志』竹魚出灕水、狀如靑魚、味似鱖。

又酒名。『張協・七命』豫北竹葉。『張華詩』蒼梧竹葉淸。

又『集韻』敕六切、音畜。萹竹、草名。

又與屬玉之屬通、鴨也。『揚雄・蜀都賦』獨竹孤鶬。

又叶職律切。『謝惠連・雪賦』雪宮建于東國、雪山峙于西域。岐昌發詠于來思、姬滿申歌于黃竹。曹風以麻衣比色、楚謠以幽蘭儷曲。《註》曲、區聿切。竹、職律切。

音訓義

チク(漢)(呉) シツ(唐)⦅一⦆
チク(推)⦅二⦆
キク(推)⦅三⦆
たけ
官話
zhú⦅一⦆
粤語
zuk1⦅一⦆

⦅一⦆

反切
廣韻・入聲』張六切
集韻・入聲上屋第一』張六切
『五音集韻・入聲卷第十三・屋第一・知切三竹』張六切
聲母
知(舌上音・全清)
等呼
官話
zhú
粤語
zuk1
日本語音
チク(漢)(呉)
シツ(唐)
たけ
稻科竹亞科の植物のうち、稈(莖)が木質化するものの總稱。あるいは笹を除く。
竹製の樂器。八音(jawp)の一。

⦅二⦆

反切
集韻・入聲上屋第一』勑六切
聲母
徹(舌上音・次清)
等呼
日本語音
チク(推)
萹竹あるいは萹蓄は草の名。和名は路柳(jawp)。『集韻』萹竹、艸名。

⦅三⦆

反切
『五音集韻・入聲卷第十三・屋第一・曉三蓄』許竹切
聲母
曉(喉音・全清)
等呼
日本語音
キク(推)
萹竹あるいは萹蓄は草の名。和名は路柳(jawp)。『五音集韻』萹竹、艸名。

解字

白川

象形。竹の葉に象る。

『説文解字』に冬生の艸なり。象形。下垂する者は箁箬なり。とあり、箁箬とは竹笣をいふ。

字形は竹葉を示すものと見てよい。

藤堂

象形。竹の枝二本を描いたもの。周圍を圍むの意を含む。

落合

竹の象形。甲骨文は垂れ下がつた竹の葉が表現されてゐる。

甲骨文での用義は次のとほり。

  1. 植物の竹。《合集》108…取竹、芻于丘。
  2. 祭祀名。《合集》6647・驗辭之日用、戊寅竹侑。
  3. 族名、またはその長。第一期(武丁代)には領主を「子竹」と呼ぶこともある。《甲骨拼合集》70…罝呼竹改鬼。

漢字多功能字庫

甲骨文、金文は形が二つある。甲骨文は、一つは竹の枝が繫がり葉が下に垂れる形で、國畫(支那畫)で竹を畫く方法と同樣。もう一つは葉をつけた竹の枝が二本分かれて立つ形。初義は竹。

金文は、早期の族徽の竹は小枝二本が繫がり竹の葉が下に垂れる形。後期の竹の字形は葉をつける枝が分かれる形。

卜辭王用竹若(《乙》6350)は本義に用ゐる。また姓、人名、地名、國名に用ゐる。孤竹は商代の諸侯國の一つで、甲骨文の「竹侯」と相合ひ、燕山以北に位置す(甲骨文字詁林)。金文では多く人名、氏族徽號に用ゐる。父丁孤竹罍父丁孤竹、騎傳侯馬節騎傳竹侯

按ずるに、學者は甲骨文の第一種の字體の釋について未だ共通認識がない。竹と釋する者(郭沫若、李孝定、姚孝遂など)もあれば、と釋する者(商承祚、朱芳圃、孫海波、徐中舒など)もある。兩説は竝存不能で、前者は植物の竹の象形とし、後者は人の兩頰の長い鬚、つまり髯(ほほひげ)を象るとする。いづれが正しいのか、依然として今後の考證を待つ。

屬性

U+7AF9
JIS: 1-35-61
當用漢字・常用漢字

関聯字

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