雱 - 漢字私註

説文解字

雱
の重文第三。あるいは𣃪に作る。

籒文。

丄部

説文解字注

雱

籒文。詩〔邶風・北風〕』雨雪其雱。故訓傳曰、雱、盛皃。卽此字也。籒文从。衆多如雨意也。毛云、盛、與許云溥正合。今人不知㫄雱同字。音讀各殊。古形古音古義皆廢矣。

康煕字典

部・劃數
雨部・四劃

『唐韻』『正韻』普郞切『集韻』『韻會』鋪郞切、𠀤音磅。『玉篇』雪盛貌。『詩・邶風〔北風〕』雨雪其雱。

又『集韻』『類篇』𠀤敷方切、音芳。雰雱、雪貌。

『集韻』本作、沛也。或作

部・劃數
雨部十劃

『廣韻』同

部・劃數
雨部十三劃

『集韻』同

部・劃數
方部六劃

『篇海類編』音義與同。

音訓

ハウ(漢)(呉) 〈『廣韻・下平聲・唐・滂』普郎切〉[pāng,páng]{pong1,pong4}

雨や雪の盛んに降るさまをいふ。また、水の盛んに流れるさまをいふ。

現代官話の發音について、pāngとするもの、pángとするもの、兩方が見える。

解字

白川

形聲。聲符は。方に盛んなる意がある。

『詩・邶風・北風』(上揭)にること其れ雱たりの《傳》に盛んなる貌なりとあり、霏々などといふのと同じ。

またに通じ、滂沱の意がある。

字はまたに作る。『說文』にひろきなりとし、籀文として雱を錄してゐる。

藤堂

と音符(=。四方に亂れ散る、ひらく)の會意兼形聲。雨や雪が四方に亂れ擴がるさま。

雨と音符(四方に擴がる)の會意兼形聲。

漢字多功能字庫

の古文。

古籍では多く雨雪あるいは水流の盛んなさまを表す。『詩・北風』北風其涼、雨雪其雱。

屬性

U+96F1
JIS X 0212: 70-92
U+4A26
U+9736
JIS: 2-91-89
𣃪
U+230EA