慂 - 漢字私註

康煕字典

部・劃數
心部十劃

『廣韻』余隴切『集韻』『韻會』『正韻』尹竦切、𠀤音勇。慫慂、勸也。『揚子・方言』南楚之閒、凡己不欲喜怒而旁人說者、謂之慫慂。

『通雅』慫慂、一作從容。

音訓・用義

ヨウ(漢) 〈『廣韻・上聲・腫・勇』余隴切〉

慫慂とは、すすめること。

解字

白川

形聲。聲符は

方言・十』に食閻、慫慂、勸也。南楚凡己不欲喜、而旁人說之、不欲怒、而旁人怒之、謂之食閻、或謂之慫涌。(南楚、凡そ己は喜ぶことを欲せざるに、旁人之れをよろこび、怒るを欲せざるに、旁人之れを怒る。之れを食閻と謂ひ、或いは之れを慫涌と謂ふ。)とあり、本人の氣乘りせぬことを旁らからすすめはやすことをいふ。慫慂の二字は連語として用ゐる。

藤堂

と音符の會意兼形聲。涌は眞つ直ぐほとばしり出ること。慂は、伏せた氣持ちを眞つ直ぐ外に伸び出させること。

屬性

U+6142
JIS: 1-56-42