餼 - 漢字私註

説文解字

䊠
の重文第一。
氣或从
段注に旣聲也。といふ。
米部
餼
の重文第二。
氣或从
段注に按从食而氣爲聲。といふ。

康煕字典

部・劃數
食部十劃

『廣韻』『集韻』許旣切『韻會』於旣切、𠀤音欷。『玉篇』饋餉也。『周禮・秋官・司儀』致饔餼。《註》小禮曰飧、大禮曰饔餼。又『周語』廩人獻餼。《註》禾米也。

又牲生也。『儀禮・聘禮』餼之以其禮、上賔大牢、積惟芻禾、介皆有餼。《註》凡賜人以牲生曰餼。餼猶稟也、結也。《疏》按經云、主國使卿歸饔餼。五牢云、飪一牢、腥二牢、餼二牢、𨻰于門西。鄭註云、餼、生也。牛羊右手牽之、豕東之、是牲生曰餼。論語、告朔之餼羊、鄭註亦云、牲生曰餼。春秋傳、餼臧石牛、服氏亦云、牲生。是凡牲生曰餼。春秋僖三十三年、鄭皇武子云、餼牽竭矣。服氏以爲腥曰餼、以其對牽、故以餼爲腥。詩序云、雖有牲牢饔餼。鄭云、腥曰餼、以其對生是活、故以餼爲腥。

又『魯語』馬餼不過稂莠。《註》秣也。

○按『說文』本作。餼、饋客芻米也。齊人來氣諸侯、見『春秋〔左傳〕桓十年』。或从食作餼、或从旣作、亦借、義𠀤同。今通作餼。

部・劃數
米部十一劃

『廣韻』『集韻』𠀤許旣切、欷去聲。饋客芻米也。與同。

音訓

キ(漢) ケ(呉) 〈『廣韻・去聲・未・欷』許旣切〉
おくる。おくりもの。いけにへ。

解字

白川

形聲。聲符は。氣は食糧とする米穀の類をいひ、餼の初文。

説文解字に客におくる芻米なりとあり、重文として餼を錄する。

氣の初文はで、雲氣の象。氣は芻米。氣を气の意に用ゐるに及んでまた餼がつくられた。

論語・八佾告朔之餼羊とは、犧牲として神に供するものをいふ。

藤堂

と音符(いき、活力、榮養の元になるもの)の會意兼形聲。

漢字多功能字庫

餼は古くにつくり、人に送り與へる糧食や飼料を指す。

屬性

U+993C
JIS: 2-92-67
U+42A0