稑 - 漢字私註

説文解字

疾孰也。从聲。『詩』曰、黍稷種稑。力竹切。

禾部

稑或从

別條に揭出する。

説文解字注

疾孰也。謂凡穀有如此者。『邠風・傳』曰、先孰曰穋。『周禮〔天官〕內宰・注』鄭司農云、後種先孰謂之稑。按土宜物性卽同一種而有不同。故大司徒必辨十有二壤之物而知其種。司稼掌巡邦野之稼而辨穜穋之種也。

从禾坴聲。力竹切。三部。

『詩』曰、黍稷種稑。邠風・七月』文。按『七月』及『〔魯頌〕閟宫』皆作重。許種下不偁而偁於稑下。葢本作重。轉寫易之也。

稑或从翏。翏聲也。今『周禮』作稑、『毛詩』作穋。

康煕字典

部・劃數
禾部八劃

『唐韻』『集韻』『韻會』力竹切『正韻』盧谷切、𠀤音六。『說文』疾熟也。先種後熟曰穜、後種先熟曰稑。『周禮・天官・內宰』上春、詔王后帥六宮之人、生穜稑之種、而獻於王。

又『集韻』或作。『詩・豳風』黍稷重穋。『說文』引『詩』作稑。

音訓義

ロク(呉) リク(漢)⦅一⦆
わせ⦅一⦆
官話
⦅一⦆
粤語
luk6⦅一⦆

⦅一⦆

反切
廣韻・入聲』力竹切
集韻・入聲上屋第一』力竹切
『五音集韻・入聲卷第十三・屋第一・來三六』力竹切
聲母
來(半舌音・次濁)
等呼
官話
粤語
luk6
日本語音
ロク(呉)
リク(漢)
わせ
遲く植ゑて先に熟する穀物。

解字

白川

形聲。聲符は。字はまたに作る。

『説文解字』に疾く孰するなりとあり、早生の品種をいふ。晚生を穜といふ。

藤堂

(作物)と音符の形聲。

漢字多功能字庫

稑はまたに作り、遲蒔きで早熟の穀物。

『廣韻』稑、穜稑、先種後熟曰穜。後種先熟曰稑。

『呂氏春秋・任地』種稑禾高誘注晚種早熟為稑。

屬性

U+7A11
JIS: 2-82-89