穴拔け日記 (平成20年3月)

ギリシアの懸念は、歴史的に「マケドニア」とされた地域が、オスマン帝國瓦解後、ギリシア、ブルガリア、舊セルビアによつて分割され、マケドニア共和國は、舊セルビアがせしめた部分のみであるといふことである。ギリシアとしては、自領の「マケドニア」地域を、マケドニア共和國に割讓する口實が出來ることを何としても阻止したいといふところらしい。

3月23日 (日) : 花山天皇千年式年祭

購入

大久保篤『SOUL EATER 11』、岩永亮太郎『パンプキン・シザーズ 9』、五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密 2』など。

3月22日 (土)

私事・獨語

歸省。すつかり春めいた陽氣であつたことよ。親父殿の買ひ物に附き合うて車に同乘した途次、彼方此方に咲きたる梅の美しきことかな。

3月21日 (金)

世間

國土地理院は、「歯舞諸島」の名稱を、12日附で「歯舞群島」に變更したと發表。根室市からの要望を受けた處置とのこと。

世間

對中強硬派として知られてゐるらしい、合衆國代議院議長ナンシー・ペローシーが、ダラムサラで、チベット法王ダライ・ラマ十四世猊下と會談し、會談後、先般のチベット暴動に對する北京當局の對應を強く非難した由。

3月20日 (木) : 春分

世間

19日、平成7年3月に起きた、當時の警察廳長官國松孝次が銃撃された件につき、他の強盜殺人未遂事件で實刑判決を受け上告中の男が犯行を示唆する供述をしてゐることがわかつたさうで。

これが眞犯人となると、日本中皆騙された、といふか、暗默のうちに犯行に關與してゐるであらう組織を決めてかかつてゐた訣だが、それがひつくり返ることになる。なかなか怖いものがあるといふ感想を持たざるを得ず。

當局がしつかりやるべきことをやつてゐた結果辿り着いたのか、偶々なのか、其の邊も氣になるところである。

世間

三菱重工は、20日、國産初となるジェット旅客機「MRJ」の事業化方針を固めた由。事業化に必要な當面の受註數を確保出來るとの判斷らしい。

2012年就役を目指してゐるとのこと。實現すれば、YS-11以來の國産旅客機となる。今後の動向に目が離せない。この事業の成否は、本邦にとつても小さいことではない。

3月19日 (水)

世間

日本銀行總裁福井俊彦が今日附で退任。

國會は結局、次期總裁に田波耕治を任ずる件に同意せず。一方、次期副總裁に西村清彦を任ずる件は同意を得た。

明日からは當面、福井總裁の指名により、次期副總裁白川方明を總裁代行に頂く形となる模樣。

國會の「捻れ」が大きく現れる形となつた本件であるが、今まで捻れが生じずに來た方が、二院制としては不自然であり、捻れたときに國政を混亂なく進める然るべき慣例や規則が整備されて來なかつたのは全く不幸であると言へよう。今囘のやうなことは、今暫く惹起するであらうが、それを惡しきものとせず、材料として、國會の制度を整備し直すのが、權力鬪爭に明け暮れる先生方の務めである。ルールなき鬪爭では困る。きちんとルールを整備した上でとことん權力鬪爭して頂きたいものである。

世間

室伏広治が、中京大學より博士(體育學)の學位を授與された由。單に實踐するのみならず、理論を構築し、それを結果に繋げたといふ點で、立派なものだと素直に讚へたい。

3月18日 (火)

世間

政府は、元大藏事務次官・國際協力銀行總裁田波耕治を次期日銀總裁に、日銀審議委員西村清彦を同副總裁に、任ずる案を國會に提示。

國會は、明日、兩院の本會議で可否を採決する豫定。

3月17日 (月)

暦日天候地象

彼岸入り。

購入

五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密』。夏からのアニメ化對策とも言ふ。

3月16日 (日)

世間

宰相は、日銀副總裁武藤敏郎を日銀總裁に任ずる案を斷念した模樣。

で、替りに取沙汰されてゐるのは、アジア開發銀行總裁黒田東彦、國際金融情報センター顧問渡辺博史など。兩氏とも財務官を務めた方だが、民主黨もこれには乘つてもいいといふ態度らしい。

まあ、いつまでもガタガタしてるよりは、そろそろ次のテーマで權力鬪爭して欲しいものである。何より飽きが來る。

全く以て許し難い蠻行であり、「環境保護」の美名を笠に着るに至つては賊猛々しいにも程がある。かかる團體に保護を與へんとする歐米濠の各國もまた、「テロ支援國家」ではないかと惡態をつきたくもなる。