穴拔け日記 (平成16年2月)
2月27日 (金)
オウム松本某に極刑判決
東京地裁はテロ集團の首魁に極刑判決。當然であるのは論を待たず、裁判の遲滯は全く人を愚弄してゐる。更にはテロ集團自體は監視されてゐても未だに影も形もあるわけで、こんな莫迦げた話はない。國家叛逆と言つていい不忠の塊に政府が何も出來ないといふのは、なんとも情けなく、もどかしく、口惜しく、苦々しい限りと覺ゆ。ふざけてゐることが多いこの世と雖も、ここまで非道い話はさうさうあるものに非ず。
私事・獨語
研究室で使うてゐるディスプレイを交換。結果、結構快適になつたので素直に喜んでゐる。
覺書: SSH tunneling
以下のコマンドで SSH トンネルの構築が可能とのこと。
% ssh -2 -N -f -L localport:localhost:remoteport user@remotehost
localport と remoteport にはポート番号、localhost, remotehost にはホスト名、user にはリモートホストでのユーザ名を指定する。
今まで tera term の SSH でやつてゐたが、此方の方が面倒がなくていい。實の所は再セットアップ後 tera term を入れてなかつただけやけど。なんか入れるのが面倒で。
2月26日 (木)
私事・獨語
卒論發表會。聞いてゐただけではあるが。それにしても、用意されたノート PC にデータをコピーせよと布告されてゐたにも關はらず、自分のノート PC で發表する奴の多いのには正直腹が立つた。おまけにプロジェクタと畫像信號の同期が上手く取れなくて發表が中斷する奴までゐるんやから、全く冗談ではない。
終はつた後、連れだつて少々贅澤な晩餐を口にす。酒を飲んでたのが俺だけといふのは内緒。流石にさういふ状況では醉ふほど飲んではゐない。
2月25日 (水)
私事・獨語
今日も發表練習を聞くので大半が經過。 この時期はまあ仕方ない訣だが、修論も微妙な部分に手を入れてはゐる。もう少し拔本的にやりたいところではあるが、纏つた時間が取れないからなかなかである。取り敢へず、附録をつけようかと考へて、どれを附けようか附けまいか思案中。單に枚數増やしただけぢや莫迦丸出しやからねえ。
世間
國公立大學2次試驗前期日程開始。確かに學内に案内板が出てゐたのと、受驗生と思しきがぞろぞろ建物から出てくるのは見た。吾にとつては今は昔の話。受驗票とかは未だに手元にあるが、殆ど記憶の彼方の出來事である。
所謂六ヶ國協議が始まつた樣であるが、相手が相手なので何も期待しない。出來る訣がない。あんなところを統治せざるを得なかつた吾等が大日本はつくづくついてない。
2月24日 (火)
私事・獨語
卒論發表の練習を聞いたりしてゐた。あとは書類の整理とか雜務。修論の直しもなんとなく、これからぼちぼちまた色々やらねばなるまいが、さて何に手をつけるべきなのか、それを考へることから始めようといふ邊りで留まつてゐる。
世間
滋賀縣高島郡6町村合併につき、新市名を「西近江」と決してゐたところ、住民がけちをつけたので「高島」に變更することになつた模樣。行政のネーミングセンスの惡さが露呈した格好と言へようか。ただ、西近江なんてまだましな方で、もつと酷いのがそこいらにある譯なので、それらはなんとかならんのか、と思ふ。それを考えると、今囘の一件は合併する町村の行政がまだまともであることを示してゐるとも言へよう。どこかみたいに漢字の方が得票が多かつたのに平假名で押し通した愚劣より餘程増しである。
國聯事務總長が我が國會で演説。聞くに國聯事務總長が國會で演説するのは初といふ。ええと、日本人的には、舊敵國條項をどうにかして貰はないと、といふ感じであらうか。
埼玉縣警の警官が社會科の學習會で、子供に拳銃を持たせたといふことで騷ぎになつてゐる模樣。手錠をかけたともいふ。彈が入つてゐた訣でなし、さて何が問題で何が問題でないのか。嫌がる子供に手錠をかけたとなればこれは大いに問題であらう。さうでなければ、微妙であるが惡いとまで言へない氣がする。拳銃も然り。警察は治安維持のために武器を持ち、逮捕拘束する權限を有する (令状が必要ではあるが) といふ點で二つは象徴的なものであらう。玩具みたく扱はせたなら極めて淺はかと言へようが、單に手にとつてみせただけで問題があるとは思へない。詳細が分らないのでこれ以上判斷のしようがないので打ち止め。
計算機・情報: T-Kernel のソース公開
スラッシュドット ジャパン經由。T-Engine の核であるところの T-Kernel のソースコードが公開された模樣。なんとなく見てみたい氣はする。しかし、見たところでどうするのか、それが問題といへば問題。(後日註: で、取り敢へず落としてきたが、落としてきただけで未だ弄つてない。)
2月23日 (月)
世間
三重縣内で陸軍のヘリ2機が接觸墜落、二名が死亡。
東京高裁は、帝京大元副學長安部某が癡呆により心神喪失に陷りたるを受け、業務上過失致死罪に問うてゐる公判の停止を決定。
2月21日 (土)
私事・獨語
取り敢へず氣晴しに外出。それなりに散財。大して特筆するやうなものもないが。それより歸りの電車で一驛寢過ごしたのが我ながらなんとも情けない限り。こんなヘマは高校の時一度やつたきりである。全く口惜しい。(後日註: 一度やつたきりとばかり思つてゐたが、大阪環状線でも一囘やらかしてゐるのを思ひ出したので、一度やつたきりといふのは撤囘する。でもお詫びはしない。)
世間
警官が女兒略取容疑で逮捕。福岡縣警の警官が佐賀縣内でやつてた樣であるので、惡い事してるといふ認識があつたのは明かであらう。
DoCoMo は FOMA のデータ通信に定額制導入豫定との由。
2月20日 (金)
修論發表會
後期課程進學者は最後のセッションといふことで15時過ぎまで待たされたのにまづまゐつた。なんせ名列順でやると餘り待たされることがないので、慣れてゐないといふのがある。發表はまあなんとか無難にこなしたが、質疑應答で失笑を買ふ始末。まあ、答辯に窮してえらいことにならなかつただけよしとする。取り敢へず一段落ついたのでやれやれといふところ哉。
世間
元通産相山中貞則代議士が逝去。享年82。支配人は自民黨税調のイメージしかないわけだが。ともかくご冥福をお祈りいたします。
暦日天候地象
舊暦如月朔日。
2月19日 (木) : 雨水
暦日天候地象
雨水 (16時50分)。
私事・獨語
もう同じ事繰り返し書くのも疲れたので止め。
計算機・情報: クロック竝列化
掲げたタイトルの記事があつたので、はてさてと思へば、要はクロック波形の品質を維持しつつ高周波數化するのであつて、囘路のあつちとこつちでバラバラに動く訣ではないんやね。それなら理解可能。あとは、囘路の遅延時間がクロックに追ひつけばよい訣ですな。
2月18日 (水)
私事・獨語
やはり練習は二囘やる羽目なのであつた。明日はどうであらうか。半ペラもつくつて助教授に見せたが、豫想通りに突つ込まれて作り直し。出來たから歸り際にもう一度見せて歸らうとしたが、もうゐなかつたので、明朝見せて OK が出たら提出することに。てか、明日午前中に出さないとまづいので絶對さうしなくては行かんのやけども。今日は餘り氣樂ではなかつたが、なんとか活路は見えて來た氣がするので、それでいいことにする。
2月17日 (火)
私事・獨語
發表練習、一日に2囘もする羽目になるとは。この先も毎日2囘づつやるのかもしかして、とか少し恐ろしい情景が浮かんでくるのであつた。當日配られる半ペラ一枚の資料もまだつくつてないので、明朝はそれもつくらねばならぬし。なんか忙しいのは變はりやしない。何故か氣分だけは卒論發表練習のときより樂なことだけが救ひである。あのときは論文より練習のときの方が滅入つてたが、今囘は今のところ練習の方が氣樂である。よく考へると論文が英語なのが理由なのかといふ考へが頭をよぎつたが、一應氣の所爲にしておく。
2月15日 (日)
私事・獨語
發表用資料をつくらねばならぬが、なかなか氣分が乘らぬにつき、結局夜中にやる羽目になつた。吾乍ら何やつてるんだか。
世間
盜みに入つた先で寢て警官に起こされるとは、なんともお間拔けな泥棒がゐたものである。どういふ神經してゐるのやら。
2月14日 (土) : St. Valentine's Day
私事・獨語
久々に氣分的休息を得る。
セガの出したぷよぷよの新しい奴で少し遊んでみたが、3つ4つ降つて來ることがあるのがなんとも微妙。これはこれでありやけど、慣れるのに時間が掛かりさう。それより何よりまづキャラが魔道物語でないところがなんともかも知れない。變はつたのはパッケージ見れば分るけどさ。變へる必然性が一體どこにあるのやら。
バレンタインデーの恩惠こそ今年も皆無なれ。蓋し虚し。
計算機・情報: DIMM 型チョコレート
このカテゴリで妥當なのかどうか判斷に苦しむが、他よりはしつくり來ると思はれるので、ITmedia にこんな記事が。ううむ、DIMM 型チョコレートか……。
2月13日 (金)
私事・獨語
修論〆切。出來は不本意なところもあるが、取り敢へず提出。どうせ差し替へるから、と居直つておく。
2月11日 (水) : 紀元節
私事・獨語
紀元節であるので、家に籠つて作文。
世間
宰相の所謂A級戰犯合祀に關する衆議院豫算委員會での發言に北京當局が早速噛み附いたやうであるが、全く笑止。死者を墓から引きずり出して鞭打つ連中と吾等は違ふ。「A級戰犯」と言はれる人々は國を過つたかもしれぬが、國の爲に「刑死」したのであり、合祀されて問題があるとまで言へまい。第一、東京裁判自體笑止な代物である。故に「A級戰犯」云々いふのも笑止千萬。
京都府警が試驗會場を間違へた受驗生をパトカーで送つてやつたことが物議になつてゐる模樣。警察も隨分柔軟なものですな。
紀元節、今年も奉祝派、反對派、それぞれ忙しいことである。反對派が眞に反對したいのは紀元節でもなんでもない氣がするが、そのことを書き始めると長くなるので止めとく。
2月10日 (火)
私事・獨語
長文を英語で書くのは、書く内容がある程度念頭にあつてもなんとも難しい。英語でなくても、長い文章の整合性を保つのは至難といへよう。今更吾人がここに書くまでもないことであるが。かなり苛々してゐるといふ自覺が生じてきたのがなんとも痛々しい。思へば最近愚癡しか書いてない。詰らぬ。
世間
法相は有期刑の最高限度の引き上げなど兇惡犯嚴罰の爲の刑法、刑訴法改正を諮問。
法相は人名漢字追加を諮問。つふか、制限するのが抑もをかしい。「常用平易」の基準が分らぬ。假に常用漢字だけに制限しても、讀めない名前を幾らでも附けることが可能である。漢字の制限をすることに意味があるとはとても思へない。ゆゑに、現状の人名漢字の制限は無意味で人を馬鹿にした制度である。廢止して然り。
2月9日 (月)
私事・獨語
〆切まで一週間を切つたものの、一向に進まぬ吾が論文。今日は未明に見つけて仕舞うたバグを潰すのに躍起になつてゐた。潰れたからいいやうなものの、おかげで文章が全然書けやしない。疲れることしきり。これ、本當に終はるの?
2月8日 (日)
管理記
先日のインストール作業に沿ふ形で、SSH 使用法覺書を改訂。
2月5日 (木)
私事・獨語
朝から晝過ぎまで時に雪が舞ふ寒さ。冗談ではない。論文もなかなか進まないし、實驗データを本格的にとらうとしてコードに手を入れる羽目に陷つたり、ろくなものではない。
世間
パキスタンの核技術漏洩は、研究者個人の責に歸せられ幕。釋然としないどころか、漏洩先の一つは吾等が敵である。冗談ではないたらありやしない。
2月4日 (水) : 立春
暦日天候地象
立春 (20時56分)。
私事・獨語
當サイトも今日で5周年であるが、記念行事を企劃する暇もなく、ネタもなし。それより修論をどうしようといふあたりで氣が狂ひつつある氣がせでもない昨今。今日も一日書いてゐたが、收拾がつきやしないよ全く。どうしてくれよう。
2月3日 (火) : 節分
私事・獨語
節分ゆゑ、卷き壽司を食す。豆は撒いてない。獨りでやつても詰らない。詰る詰らないの問題ではないかも知れぬが、詰らないものは詰らない。用意してまで遣る氣がせざるゆゑつひに撒かず。儂の勝手であるので文句を言はれても知らぬ。
世間
文化審議會が文相に答申した内容は尤も至極なので、つべこべ言はずに實施することが肝要と覺ゆ。特に、漢字假名交ぜ書きを止めてルビをふればよいといふのは當り前に過ぎるわけで、教科書はもとより、新聞でも是非やつて貰ひたいものである. 常用漢字に非ざるとて、自動的に假名にされたんでは、讀み辛くてかなはぬ。幸か不幸か「拉致」は某軍事政權のおかげで交ぜ書きから解放されたが、他がついて來ぬのでは一緒である。
2月1日 (日)
暦日天候地象
舊暦睦月十一日。
覺書: ノート再インストール後設定諸々
cygwin を入れ直したら、ssh-agent を立ち上げた bash が素直に落ちない。今までは素直に落ちて、ssh-agent は裏でそのまま走つてゐたといふのに。氣に入らないので、win-ssh-agent なるものを落として來て使ふことにした。
man を入れ直したらやたらエラーを吐く。groff のフォント關聯のファイルの改行コードがをかしいらしかつたが、今まで何も文句言はれずに來たのにこれやから厭になる。
他にも色々入れたり試したり調べたりしてゐたら、時間が食ひ潰されて行くこと行くこと。全く駄目な一日。
世間
大阪府知事選は太田現知事が再選さる。
衆議院憲法調査會は女帝容認を前向きに檢討する方針である由。過去八名十代の女帝が御即位あそばしたが、女系の帝が立つた例は未だない。そこが一番問題である。尤も、皇祖は女神でおはせるので、一部で言はれるほど問題ではないのやも知れぬとも思ふ。兔も角、何せ例のないことばかりであるので、禍根を殘すやうな拙速は赦されない。女帝、内親王、女王の夫君をしてなんと號するかすら例がないので一々思案せねばならぬであらう。難儀な話である。