説文解字私註 入部

入部

説文解字
内也。象从上俱下也。凡入之屬皆从入。
康煕字典
部首
ニフ。ジフ。ジュ。
いる。いれる。はひる。をさめる。
解字(白川)
室の入口の象。
解字(藤堂)
中につきこんでいくことを指し示す。
解字(落合)
屋根の形を象る。
解字(漢字多功能字庫)
内に向かつて進むことを指し示す。
當用漢字・常用漢字

《説文解字本文》入也。从口、自外而入也。
《康煕古文》𡗠
《訓》うち。いれる。
白川は家屋の入口の象とする。藤堂は屋根の形と入の會意で、覆ひの中に入れることを示すとする。落合は、甲骨文はに近い形で、原義を建物の内部と推斷。漢字多功能字庫は、金文を宀と入の會意字、或は宀と大の會意字につくり、本義を屋内に進入すること、内側の意は派生義とする。
康煕入部
當用漢字・常用漢字《漢字表字體》内

《説文解字本文》入山之深也。从山从入。闕。
《康煕》『唐韻』鉏箴切『集韻』鋤簪切、𠀤音岑。
康煕山部

《説文解字本文》市穀也。从入从䊮。
《康煕》『廣韻』徒歷切『集韻』『韻會』亭歷切『正韻』杜歷切、𠀤音狄。『廣韻』入米也。『左傳・莊二十八年』臧孫辰告糴于齊。『疏』買穀曰糴。告糴者、將貨財告齊以買穀。『孟子』無遏糴。
《康煕》檄糴、疾貌。『潘岳・笙賦』懰檄糴以奔邀。
《康煕》『字彙補』與滌同。『揚雄・蜀都賦』糴米肥䐗。〔註〕糴米、言養之以米、所以滌其穢。䐗、豕也。
《康煕》『集韻』或作
《音》テキ
米を買ひ入れることを指す。對義字は
康煕米部

《説文解字本文》㒰 完也。从入从工。
《説文解字重文》全 篆文㒰从玉、純玉曰全。
《説文解字重文》𠓳 古文㒰。
《訓》まつたし。まつたく。まつたうする。すべて。
白川は古文(𠓳)より佩玉の象と推斷。藤堂は、三方から圍む意のと工の會意、完全に圍つて保存された細工物を示すとする。漢字多功能字庫は、本義を完美で瑕のない純色の玉、派生義を完美、完全とする。
康煕入部
當用漢字・常用漢字

𠓜

《説文解字本文》二入也。兩从此。闕。
《康煕》『集韻』里養切、良上聲。
康煕入部