倒された香水瓶
その口からあふれた
黄金の滴
生々しく腕を切り裂かれた樹木の痛みの
匂いが
土を
空気を
不意打ちして変色させる
白壁の上の
濡れた斑点
塵芥の上におおい被さった
喘ぎが
類い稀な香気となって
地に染みている
燃え盛っていた息吹
胸に穿たれた空洞
から支えきれずもれ出でた
清涼にして
純粋な
最後
正門
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