傍 - 漢字私註

説文解字

傍
近也。从聲。
人部

説文解字注

傍
近也。古多假爲之。如『史記・始皇紀』並河以東、『武帝紀』並海、是也。亦假爲之。見『〔漢書〕溝洫志』、『食貨志』。从人旁聲。此舉形聲包會意也。『韵會』無聲。步光切。十部。按亦讀去聲。

康煕字典

部・劃數
人部・十劃

『唐韻』步光切『集韻』『韻會』蒲光切。𠀤通旁。『說文』近也。『廣韻』側也。

又姓。唐北地羌豪傍企本。

又『集韻』補朗切、音縍。左右也。『賈子・保傅篇』成王之生、仁者養之、孝者强之、四聖傍之。

又『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤蒲浪切、音𢄎。『正韻』倚也。『集韻』亦近也。或作並䧛。

又『正韻』補耕切、音綳。『詩・小雅』四牡彭彭、王事傍傍。《朱傳》傍傍然不得已也。

音訓

(1) バウ(漢) ハウ(呉) 〈『廣韻・下平聲・唐・傍』步光切〉[páng]{pong4}
(2) バウ(呉) ハウ(漢) 〈『廣韻・去聲・宕・傍』蒲浪切〉[bàng]{bong6}
(1) かたはら。そば。つくり(偏傍)。
(2) そふ。よる。

解字

白川

形聲。聲符は。旁に旁及、倚傍の意がある。

『説文解字』に近きなりとあり、近傍の意。

それより、かたはらに寄り添ふことをもいふ。

藤堂

と音符の會意兼形聲。は、鋤の柄が兩脇に張り出した形を描いた象形字。旁は、それに印(ふたつ)と印(ひらく)を加へ、兩側に二つ開いた兩脇を示す。傍は、兩脇の意。轉じて、かたはら、わきの意を表す。

漢字多功能字庫

に從ひ聲。本義は旁邊(〜のそば)、臨近(近附く)。『史記・張丞相列傳』是時丞相入朝、而通居上傍、有怠慢之禮。

それ自體の外の、別の、の意。南朝宋・劉義慶『世說新語・夙惠』玄應聲慟哭、酸感傍人。

引伸して趁着(〜に乘じて、〜のうちに、の意か?)となす。北魏・賈思勰『齊民要術・種麻子』『氾勝之書』曰、「種麻、豫調和田。二月下旬、三月上旬、傍雨種之。」

また順着(〜に沿つて、從つて)、沿着(〜に沿つて)を表す。北魏・酈道元『水經注・聖水』昔有沙門釋惠彌者、好精物隱、嘗篝火尋之、傍水入穴三里有餘、穴分為二。

依附(附著する、頼る、從屬する)、依托(頼る、託ける)を表す。『二刻拍案驚奇』卷七婿是守公所擇、頗為得人、終身可傍矣。

屬性

U+508D
JIS: 1-43-21
當用漢字・常用漢字