幵 - 漢字私註

説文解字

幵
平也。象二對構、上平也。凡幵之屬皆从幵。
註に徐鉉曰、幵但象物平、無音義也。といふ。
十四幵部

説文解字注

幵
平也。凡岐頭㒳平曰幵。幵字、古書罕見。『〔書〕禹貢』道岍及岐。許書無字。葢古衹名幵山、後人加之山旁。必岐頭平起之山也。用幵爲聲之字音讀多岐。如、硏、姸、在先韵。音之近是者也。如、𠛬、形、郉、銒入淸靑韵。此轉移之遠者也。如筓、枅入齊韵。此轉移更遠者也。幵从二干。古音仍讀如干。何以證之。籀文栞讀若刊。小篆作栞。然則干幵同音可知。㓝罰字本从井。𠛬剄字从幵。畫然異字異音。今則絶不知有从井之字。以𠛬代㓝。音義㒳失。而凡𠛬聲幷聲之字盡失古音。得吾說存之。而後大略可證。象二干對冓。原作構。今正。上平也。干卽竿之省。古賢切。古音在十四部。凡幵之屬皆从幵。

康煕字典

部・劃數
干部・三劃

『唐韻』古賢切『集韻』『韻會』經天切、𠀤音堅。『說文』平也。象二干對構上平也。

又『廣韻』幵、羌名。『前漢・趙充國傳』先零䍐幵。《註》師古曰、䍐幵、羌之別種也。此下言遣幵豪雕庫宣天子至德、䍐幵之屬、皆聞知明詔。其下又云、河南大幵、小幵、則䍐羌、幵羌、姓族殊矣。而今之羌姓有䍐幵者、總是䍐幵之類、合而言之、因爲姓耳。

又縣名。『前漢・地理志』天水郡䍐幵縣。《註》師古曰、本破䍐幵之羌、處其人於此、因以名云。

又『集韻』倪堅切、音姸。義同。

又『集韻』『韻會』輕烟切『正韻』苦堅切、𠀤音牽。義同。又姓。『正字通』宋有四川漕使幵度。

音訓・用義

ケン(漢、呉) 〈『廣韻・下平聲・先・堅』古賢切〉[qiān]{gin1/hin1}
たひらか

解字

白川

象形。簪二本の竝ぶ形に象る。

『説文解字』に二干對冓し、上の平なるに象るなり。(段注本)とあり、《段注》に干は即ち竿の省なりとするが、簪筓の象と見るべし。齊もまた禾麥穗を吐き、上平らかなるなりとするが、簪筓のの立ち竝ぶさまで、祭事に婦人の簪飾を加へる形。

祭事を齋といひ、祭事に從ふ婦人を䶒、𪗍といふ。その高低あるものをといひ、上部は簪筓の參差たる形。

『説文解字』の幵は平らなりとは「齊平」の義と同じく、簪筓の狀をいふ。

藤堂

の會意。干印を二つ竝べて、揃つて整つたさまを示す。平らに揃ふ意を含み、硏(表面が揃ふやうに磨く)、姸(整つて美しい)などの構成要素になる。

屬性

U+5E75
JIS: 1-54-84

關聯字

幵に從ふ字を漢字私註部別一覽・幵部に蒐める。