菁 - 漢字私註

説文解字

菁
韭華也。从聲。
艸部

康煕字典

部・劃數
艸部八劃

『唐韻』子盈切『集韻』『類篇』咨盈切、𠀤音精。『說文』韭華也。『張衡・南都賦』秋韭冬菁。《註》【廣雅】曰、韭、其華謂之菁。

又菁茅。『書・禹貢』包匭菁茅。『管子・輕重丁』江、淮之閒、有一茅而三脊、母至其本、名之曰菁茅。

又蔓菁。『周禮・天官』醢人菁菹。《註》菁、蔓菁也。

又蕪菁、『後漢・桓帝紀』種蕪菁以助人食。

又菁、華英也。『張衡・西京賦』麗服颺菁。

又『集韻』倉經切、音靑。菁菁、花盛貌。『詩・唐風』有杕之杜、其葉菁菁。

又地名。『謝靈運・山居賦』三菁五奧。《自註》三菁、在太平之北。

詩・小雅・菁菁者莪・序

『菁菁者莪』、樂育材也。君子能長育人材、則天下喜樂之矣。

音訓・用義

(1) セイ(漢) 〈『廣韻・下平聲・清・精』子盈切〉[qīng]{zing1}
(2) セイ(漢) 〈『集韻』倉經切、音靑、平聲〉
かぶら。かぶらな。あをな。

韮の花を指す。また廣く滿開の花、花の美しいさまをいふ。

また蕪を指す。蔓菁、蕪菁とも蕪、蕪菜のこと。あるいは廣く野菜を指す。菁羹は粗菜のこと。

また菁茅は、祭のときに酒を灌ぐ茅のこと。

菁華は精華に同じ。

菁菁は草木の茂るさま。音(2)に讀む。

菁莪は、『詩・小雅・菁菁者莪・序』(上揭)より、人材を教育することを言ふ。

解字

白川

形聲。聲符は

『説文解字』に韮の華なりとあり、また蕪菁(かぶら)などをもいふ。

菁華は精華の意。

藤堂

と音符の會意兼形聲。青くて生き生きとした草。

屬性

U+83C1
JIS: 1-72-39