伊勢參詣次第

平成16年7月31日に神宮に參詣したときの行状。參加者は例によつて、Smith氏、ヤン氏、伍長閣下、及び支配人。



集結〜國際祕寶館

ヤン氏の車で行くから、中川まで來いと曰ふにつき、名張を 1028 の急行で出立。この時點で伍長と合流。電車車中での會話は既に他人に餘り聞かせては行けないものだつたやうな氣もするが、詳しい内容は記憶になし。兔に角、電車に搖られた末、中川に何事もなく着。ヤン氏の車をどうにか見つけて合流に成功。

その後、伊勢に向かつた訣であるが、途中で國際祕寶館なるを見つけたのが間違ひの始まり。取り敢へず行つとけといふことで入ることに。因みに下の寫眞のやうな建物である。中身については、知らないなら知らなくても構はない。詳述すると色々問題があるので、ここでは觸れないでおく。


晝食

内宮前に到着後、取り敢へず腹ごしらへといふことで飯屋を物色する。ところが、風雨が急に強くなつて來たため、ゆつくり物色するのを止めて取り敢へず入らうといふことになり、伊勢うどんを食べさせる店に入る。他にも選擇肢はあつたが、取り敢へず皆伊勢うどんを喰らふ。Smith 氏は少々物足らなささうな感じであつたが。雨の降り方も増しになつて來たところで店を後にする。


參詣

晝食も濟んだところで、いよいよお參りを致す。傘を差してゐたにつき、寫眞を撮ること能はず。

神宮の境内は、當然のことではあるが、清けしきこと此の上なく、支配人は肅然として參拜を致すものなり。あと、正月に參つた折頂いたお守りを返納して新しいのを頂いて來た。日本人なら二拜二拍一拜位心得てゐて當然であるのに、誰かに教へてやつた樣な氣がして、心底薄寒い心持ちである。


散策

參詣の後、まづは赤福冰を食す。夏の參詣にこれは缺かせまい。食べさせる茶屋のロケーションも最適である。

其の後は暫くおかげ横丁とかその一帶を時に食べ歩きしつつふらついてゐた。その時の Smith 氏の食ひ意地の張り方が實に見事であつたため、この後七大罪の「暴食」に比定して「グラトニー」と呼ばはつてゐた。

取り敢へず寫眞を何枚か撮つたので例によつて竝べる。

竝べた中に萌えな感じのポスターの寫眞があるが、猿田彦神社のものであるらしい。


風呂〜本屋〜夕餉

豫定の都合上夕餉まで時間を潰す必要があつたが、もう持たないといふことで、一旦内宮前を離れて、三重厚生年金休暇センターなるに風呂を浴びに行くことにした。年金でつくつただけあつてなかなか出來はよかつた。これで客がをらずに閑古鳥でも鳴いてゐようものなら徹底的に惡口雜言の限りを盡くしてやるところだが、さうでもなかつたので、止めておく。一應、入つたそばに掛かつてゐた案内板みたいなのを寫眞に收めた。

で、だらだらと風呂につかつたりしてそれなりに時間を潰したと覺ゆ。

それでもまだ少し時間が餘るので本屋に行つて立ち讀みとか、購入とか。結局何か一册買う羽目になつたが。

其の後内宮前まで戻つて夕餉を攝るところを探したが、見事に皆店仕舞ひしてゐるのには呆れた。商賣する氣を疑つたが、疑つてゐるだけでは腹の足しになりやしないので別のところで中華のコースを食す。値段は結構であつたが、出しただけの味につき滿足せり。


生落語

夕餉の後はまた内宮前まで戻り、落語の寄席に。取り敢へず會場外觀を撮つてみた。

取り敢へず、生の落語は初めてであつたが、なかなかよかつた。

氣に入らないのは、爾後吾輩の笑ひ方がをかしいと同行者がそれを笑ふことである。餘計な御世話といふか、人を怒らせて愉しいか貴樣ら。


宴〜解散

其の後は津市内のヤン氏宅に轉がり込み、酒を買うて來て飲み食ひしつつ、色々してゐたやうな氣がしたが、すでに疲れてゐたにつき記憶も餘り定かでもなく其程印象に殘ることもなく、いつの間にか眠りに落ちてゐた。

其の内朝になつて起きたやうな、起されたやうな感じで、取り敢へず津驛まで送つて貰うて解散。中川での乘り繼ぎもスムーズであつた故思うたより早く歸れた。


まとめ

颱風の御陰で照り附ける日差しの中の參拜といふ苦難は避けられたが、代はりに雨に遭うたわけであるから、なんとも言へない心境である。寫眞の數は雨の御陰でいつもよりかなり少なくなつてゐる。

それにしても、いつもにも増して散財したといふ氣分の大きい行事にて候。以上。



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