「先生のレズビアン宣言 つながるためのカムアウト」
池田久美子 著
かもがわ出版
12月31日 |
タイトルの通り、高校の生物教師である著者が、同性愛者であることを徐々に周りにカムアウトしていく過程を書いた本。 自分自身のプライベートを隠して他人と付き合うことに、違和感を感じていても、しかし、恐怖感からクローゼットに隠れざるを得ない同性愛者の気持ちがよく分かる。 とは言っても、内容は割とスタンダードに進むので、この本ならでは、の特色と言えば、やはり、著者が生物の教員であることであろうか。それも女子高と言うことで、色々なプレッシャーもあったのではと思ったが、意外に、受け入れられているようで、少し安心した。 非常に分かりやすく、若い人に読んで欲しい本。(大人もだが) この本で、生物学的にセックス=生殖目的とされることが多いが、それだけではない、という部分が一番面白いと思った。 |