説文解字私註 異部

分也。从廾从畀。畀、予也。凡異之屬皆从異。
分物得增益曰戴。从異𢦔聲。
𢨇 籒文戴。

異部

を參照のこと。

説文解字
分物得增益曰戴。从𢦔聲。
𢨇 籒文戴。
康煕字典
戈部十四劃
《古文》𢨇
『唐韻』都代切『集韻』『韻會』『正韻』丁代切、𠀤𪒴去聲。『說文』分物得增益曰戴。一曰首戴也。『廣韻』荷戴也。『書・大禹謨』衆非元后何戴。『孟子』頒白者不負戴於道路矣。
『爾雅・釋地』途出其前戴丘。《疏》道過丘南、若爲道負戴。
値也。『禮・喪大記』君纁戴六。《註》戴之言値也。『爾雅・釋地』戴日爲丹穴。《註》値也。《疏》値日之下、其處名丹穴。
『諡法』典禮無愆曰戴。『左傳・隱三年』其娣戴嬀生桓公。《註》戴謂諡。
姓。出濟北、本宋戴穆公後。
或作。『禮・月令』載靑旂。『詩・周頌』載弁俅俅。『音義』如字。又與戴同。
『韻會』作代切、音再。地名。『春秋・隱十年』宋人、蔡人、衞人伐戴。《註》戴國、今𨻰留外黃縣東南有戴城。『釋文』戴音再。
いただく
解字(白川)
聲符は𢦏。𢦏は古くdz tzの聲であつた。異は鬼頭神異のもので、これを翼戴することを戴といふ。𢦏には、呪飾を加へて聖化する意がある。
解字(藤堂)
聲符は異。古くタイの音を表すことができた。𢦏は在の原字、切り止めること。戴は、じつと頭の頂上に止め置くこと。
解字(漢字多功能字庫)
甲骨文は、人が頭上に甾を頂き兩手を擧げて捧げてゐるさまを象り、恐らく戴くの義。恐らく甾は聲符を兼ねてゐる。金文は頭上に頂く甾を皿に換へ、また聲符の戠を加へる。戰國に至り、また首と戠聲に從ふ形につくる。
簡帛文字にも首と戠聲に從ふ戴字がある。また、首に從ひ、弋聲あるいは之聲に從ふ異體もある。秦漢に至り、異と𢦏に從ふ字が出現する。
甲骨文は降雨を貞問する卜辭中に多用され、虛詞に用ゐる。
金文では讀んで熾となす。
常用漢字(平成22年追加)