ある夜のコンクリートは 雨に濡れながら暖かかった 恐竜の顎を乗せて吐息する
恐竜は済まして遠ざかろうとする
申し、 そこの爬虫類、どこへ 行く
恐竜が応えて言うには
これは青い古い殻 脱ぎ捨て霧を泳ぎ出て 山と詰まれた黄金を もうすぐ拾いに 天上へ
見事な翼だ ゆるりと開き、巨大な体躯を くねらせ 恐竜は何処かへ帰ってゆく