カウンターにもたれて
差し出された真円を見ている
真っ白な
深遠
その上には
今だ、今だ、今だ
叫びが
口をあけている
ただ一つの窓がついに開いている
眼ざしが探る

 
それは
正確に計測された角度で
ナイフで切り裂かれた
円弧
深紅の

それは
寸分違わず
躊躇いもなく
狂いなく定めた位置からようやく時間の中から
切り取られた

22.5度
思いもかけない熱さで
思いもかけない酸味で
思いもかけない甘さで
今、開かれた
ただ一つの窓だ
木苺のタルト
 

真円の上の
誘う身振り
 

深紅の楔に縫いとめられて
こうして今もとどまっている


 
 
 
 
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