夜のたっぷりと溜められた
闇
水盤
噴水に凍る雫
投網を放り出して引きずり出そうとしている
ちらちらと揺らぐ鬼火が
網目を描いている
区切られた名前が
ぼつりぼつりと
振りかかってきて避けようがない
葉の落ちた梢に熟れる灯の実
海の上を探し求める
焦げつくサーチライト
は
ついに行き場をなくして
うろたえて
息詰まって
涙ぐむ
手のひらに受けた水面の
揺らめく百の彩を
解き放つために
正門
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