黄金の毛皮を脱ぎ捨てて
海まで行こう
夜の果実をもいで
微かな魚のためいきを頼りにして
それは指先だけで辿る
迷走地図
 
気まぐれに橋を渡って
幾つもの夜を下る
手を振りながら
当てもなく流れる川
けれどもいつしかこの海へと
 
僅かな灯りの下で
月の詩を読んで聞かせよう
笑い声を杯に
甘く満たしてくれたなら
ねえ
長い間待ち続けた
乾杯を
  
ご覧
遠い空でも月は満ちたよ
音楽は夜通し止むことはないだろう
冬が春へ口づけして飛翔してゆく
追憶を越えてと
夜の続きへと
 
この海辺に舫う
夜の

戴冠式を
純金を
この海の財宝を
王冠を
 


 
 
 
 
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