めくり続ける紙からは
印刷のインクが間断なく剥がれ落ちるように
いともたやすく
ただの一捲りで
精髄は飛び立っていく
書きとめられた記憶が
途切れていくヤーウの曲線
乱丁の預言
読解不能の運命が
立ち昇る
その甘い香気
日差しに熱せられた薔薇の
黄金の香油
その指先から
薄れていくように
灰となる花びらの乾いた一筆

 
 
 
 
正門
目録