一晩中
私はあなたの声を聞いていた
飢えたものが求めるように
空虚な壷には
いくら水を注いでも足りぬかのように
しがみついて

夜には夜の優しさ

私はある時
床に倒れ
伏して
何もいらないと祈ったのだ
それも夜だったのだ
私は衣装戸棚の扉を叩いた
力をこめて
その向こうに何かが
待っていてくれるかのように
それも夜だったのだ
誰も答えなかった
誰も開けはしなかった
それも夜だった

一晩中
今夜はあなたの声を聞く
割れた破片をつなぎ合わせるように
柔らかな布が
ちぎれた手足を覆うように
あなたの声を聞く
夜には夜の優しさ
あなたは夜の使徒
あなたは夜の優しさ


 
 
 
 
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