夜の底の声
静かな井戸に小さな石を落とすと
ゆっくりと響きが沸き上がるように

狼男の夜は飛ぶように過ぎ去る
夜の夜の奥深く
漂泊の魂
純金の杯に満たされた笑い声
しみいるようなつぶやき

夜風が渡り
星と月は翳り揺らめいて光を落とす
木々の梢も震え
水底から昇る
芳醇な酒精に陶酔する

それは夜の底の声
行方定めぬ魂の軌跡
わずかに頬に触れた指先の
静かな思い出


 
 
 
 
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