しんとした部屋で 男達は新聞を読んだ 誰も口をきかなかった カフェのグラスに 煙草を落とした
何も通り過ぎはしなかった 空席には名前もない 新聞をめくる 誰かの椅子に腕をかけ 通りの音は遠かった
白い壁は冷え 夏は過ぎ去った 黒い額縁だけが何月も 閉じ込めた叫びを抱え たたずんでいる