額縁の中の情熱が
白い壁から見下ろしていた
黒く切り抜かれた栄光
冷たい蛍光灯が光り濡らす

しんとした部屋で
男達は新聞を読んだ
誰も口をきかなかった
カフェのグラスに
煙草を落とした

何も通り過ぎはしなかった
空席には名前もない
新聞をめくる
誰かの椅子に腕をかけ
通りの音は遠かった

白い壁は冷え
夏は過ぎ去った
黒い額縁だけが何月も
閉じ込めた叫びを抱え
たたずんでいる


 
 
 
 
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