夜の三つの月
高く広がる椰子の木の合間から
こぼれる光
夏の夜のカフェは行き交う人で溢れ
海辺には堤防に座る影が並ぶ
よせ返す波のように
石造りの階段を登る人々
また降りては去って行く人
そのざわめきの中に残り
ただ見送る
未来は
過去のようにはかなく
過去は
未来のように定まらず
甘い苺の水煙草の煙は流れて上昇する
どこへ?
見えない国へ
夜の三つの月の
光のメランジュ(混合)
波は寄せ返すけれども
流れていく光は上へ、ただ上へ

 
 
 
 
正門
目録