野原をこえて
ウェディングドレスの仮縫いにいった
重い足取りで
白いテュールをうけとりに
風がざわめいて嘘を囁く
いるはずのない国で
いるはずのない人を待つ
激しい誓いに耳を破られ
もう何も受け取ることの出来ない指に
途切れ途切れの
紅い刺青が浮かぶ
誰も彼もが誰かをなじった
ありえるはずのない儀式
ありえるはずのない恐怖を悟り
延々と垂れ落ちる
白いヴェールのあまりの重さに
気を遠くしながら

 
 
 
 
 
正門
目録