Est-ce qu'il y a encore une place libre?

去年の冬こうしてここで
海の中へと手を差し込んで
あなたの名前を探していたわ
あなたは触れられるほど傍に
どのグラスの中にもひしめいていたわ
それなのに
潮の流れはどこへ行くの
行方定めぬ魚は泣いて言った

騒擾は人生につきもの
嘲笑いしか持たない奴が
どこへ歩いて行けるって?
笑い飛ばしてやればいい

これは孤独な行進
躓きそうな石畳を
速足で歩く
誰の後にもつかず
誰も後に従えず
まるで逆らうように
歩いていく

歩く速度でこの歌を詠んで

楠木は常緑
オリーヴは常若
冬はもう直ぐ終わるの
もう雨の中から樹の花が咲き始めた
冬の後をついて
このまま歩き過ぎてどこまでも巡るわ
どこまでだって行けると知っている

けれど
Est-ce qu'il y a encore une place libre?

ねえ
ここにまだ私の席はあるのかしら
いつか
もう一度歩き巡って
戻ってきたら


 
 
 
 
 
前頁
目次
次頁