鳥は鳥籠の中に戻る。
王女は回廊を見渡した。夜へ開いた庭の鳥籠の中には白い小鳥たちでいっぱい。
何故なの、夕べ扉を開けてお前たちを解き放ったのに。森へお行きと扉を開けて、空へと送って上げたのに。
何故戻ってきたの。

そのとき、鋭い声が空中にして、一羽の鷹が空を切る。光る爪先に捕らえた小鳥を塔の庭に落として飛び去った。
王女は小鳥にかけよった。鷹の爪に胸突き刺され、息絶えかけた小鳥。一滴の赤い血。小鳥は王女に言う。

自由を求めて鳥籠から飛び出した小鳥は鷹に捕らわれる。