ウクライナ大統領の國會演説 (R4.3.23)

日本時間23日夕、ウクライナ大統領ウォロディミル・オレクサンドロヴィチ・ゼレンスキーの國會演説が行はれた。本會議場ではオンラインの演説に對應できなかつたため、衆議院第一議員會館國際會議室及び多目的ホールで行はれた。冒頭、衆議院議長細田博之が挨拶をし、次いで大統領がオンラインで演説し、最後に參議院議長山東昭子が挨拶をした。

演説の内容については同時通譯でざつと聽いたのみだが、一國家の元首が行ふことであるから當然といへば當然ではあるが、本邦の事情についてよく把握した上で、何を述べれば我々の關心を引くことができるか、より理解を得られるか把握した上で作られた、實に我々に向けられた内容の演説であると感じた。どこぞの國の大使館がツイッターで實に挑撥的で手前勝手で荒唐無稽な主張ばかりを竝べたり、どこぞの國の領事だか總領事だかがツイッターで實に尊大で禮を失した支離滅裂な暴言を吐いたりするのとは、比較にならず、そもそも比べようとするのが間違つてゐるのであらう。

今多少氣になつてゐるのは、事前にあれこれ懸念やら何やらを表明して、大統領の國會演説を邪魔せんとしてゐた連中が、今になつてどんな顏をしてゐるのやら、といふことなのだが、そんな連中の顏はどのみち醜惡で見るに堪えないんだらうなあ、としか思へないので、つまり誰か見てきて感想を教へて欲しい、といふあたりになるのだらうか。實に蛇足であつた。