説文解字私註 會部

會部

説文解字
合也。从、从省。曾、益也。凡會之屬皆从會。
古文會如此。
康煕字典
曰部九劃
《古文》𣌭㞧𠃐㣛𣥈
『唐韻』『集韻』𠀤黃外切、音繪。合也。『易・乾卦』亨者、嘉之會也。《疏》使物嘉美之會聚。『書・禹貢』灉沮會同。《疏》謂二水會合而同。又『洪範』會其有極。《疏》會、謂集會。『禮・樂記』竹聲濫、濫以立會、會以聚衆。
『周禮・天官・大宰』大朝覲會同。又『春官・大宗伯』時見曰會。
『禮・檀弓』周人作會、而民始疑。《註》會、謂盟也。『左傳・昭三年』有事而會、不協而盟。
『左傳・宣七年』凡師出與謀曰及、不與謀曰會。
『集韻』『韻會』𠀤古外切、音儈。與通。『書・益稷』日月星辰、山龍華蟲作會。《傳》會、五采也。『釋文』馬、鄭作繪。
『詩・衞風』會弁如星。《箋》會、謂弁中之縫也。『釋文』會、『說文』作。『周禮・夏官・弁師』王之皮弁會五采。《註》會、作䯤。鄭司農云、謂以五采束髮也。士喪禮曰、檜用組、乃笄。檜、讀與䯤同、書之異耳。
『周禮・天官・小宰』聽出入以要會。《註》謂計最之簿書、月計曰要、歲計曰會。又『天官・司會註』會、大計也。
『周禮・夏官・職方氏』東南曰揚州、其山鎭曰會稽。《註》會稽、在山隂。
姓。『姓氏急就篇』漢武陽令會栩。又『集韻』古活切、音括。會撮項椎也。
『集韻』戸栝切、音活。『莊子・人閒世』會撮指天。向秀讀。
『韻補』今聲濁、叶泰。古聲淸、叶祭。『卻正・釋譏』三方鼎峙、九有未乂。聖賢拯救之秋、列士樹功之會。
クヮイ。ヱ。
あふ。あつまる。あつまり。ちかふ。さとる。たまたま。かならず。ふた。
解字(白川)
蓋のある食器の形を象る。器の下部は甑。その上に蓋のある器を置き、下から蒸す。『儀禮・公食大夫禮』に坐啟簋會(坐してふたを啓く)とあり、蓋のある鼎、簋の類をいふ。蒸し物用で器蓋を合するので、あふ意となる。
解字(藤堂)
△印(あはせる)と增(ふえる)の略體の會意で、多くの人が寄り集まつて話をすることを表す。
解字(落合)
會意字。甑に蓋をした形。甑と蓋を合はせることから、轉じて會合の意になつたと言はれる。
解字(漢字多功能字庫)
甲骨文、金文は、に從ひ、ものを入れた器に蓋をした形を象る。本義は相合ふこと。下部の口はものを入れる器を象り、上部の𠓛は器の蓋を象り、その間は器に入れるものである。
金文には彳を加へるものがあり、道路で相會ふ意を表す。
甲骨文の辭殘に會合の義を疑ふものがある。金文では會合を表す。また訴訟を記錄する帳簿を表す。
戰國竹簡では會合を表す。また會盟を表す。
當用漢字・常用漢字
《漢字表字體》会

説文解字
益也。从聲。
康煕字典
曰部十七劃
『集韻』頻彌切、音陴。『說文』益也。从會卑聲。

説文解字
日月合宿从辰。从、辰亦聲。
康煕字典
辰部十三劃
『廣韻』呼外切『集韻』黃外切、𠀤音會。『說文』日月合宿爲䢈。
『集韻』植鄰切、音辰。義同。
通作