説文解字私註 半部

半 物中分也。从八从牛。牛爲物大、可以分也。凡半之屬皆从半。
半體肉也。一曰廣肉。从半从肉、半亦聲。
半也。从半反聲。

半部 舊版

説文解字
半體肉也。一曰廣肉。从从肉、半亦聲。 白川は廣肉は膺肉の誤りであらうといふ。
康煕字典
肉部五劃
『唐韻』『集韻』『韻會』𠀤普半切、音判。『說文』半體肉。『玉篇』牲之半體。『韻會』胖之言片也、析肉意也。『周禮・天官・內饔』凡掌共羞脩𠛬膴胖骨鱐、以待共膳。《註》胖、如脯而腥者。『禮・內則・脯羹兔醢糜膚註』膚或爲胖。『釋文』胖、音判。
『增韻』脅側薄肉。『禮・內則』鵠鴞胖。《註》鵠鴞胖、謂脅側薄肉也。
『集韻』一曰廣肉。
『集韻』『韻會』『正韻』𠀤蒲官切、音槃。大也。『禮・大學』心廣體胖。《註》胖、猶大也。『釋文』胖、步丹反。『朱註』安舒也。
『集韻』補綰切、音版。夾脊肉。
ハン
かたみ。ゆたか。
解字(白川)
半は牛牲半體の肉、胖の初文。むねの肉は豐大、故に「ゆたか」と訓ず。

説文解字
半也。从聲。
康煕字典
又部七劃
『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤薄半切、音畔。『說文』半也。从半、反聲。『徐曰』離叛也。『廣韻』奔他國也。
『韻會』通作。『前漢・高帝紀』漢王幷關中、而齊梁畔之。
『集韻』『韻會』𠀤普半切、音判。煥也。『張衡・西京賦』譬衆星之環北極、叛赫戲以煇煌。《註》言宮觀臺榭周于正殿、猶衆星環拱、光耀布散也。
『集韻』或从火作
ハン。ホン。
そむく
解字(白川)
聲。は厂(崖)に手を掛け攀援する(よぢのぼる)形で、そのやうな行爲は神聖を犯すとされた。金文に反を叛の意に用ゐてをり、叛の初文。後に半聲を加へた。
解字(藤堂)
の會意。半反いづれを音符と考へても良い。仲間が二つに割れること。
解字(漢字多功能字庫)
に從ひ聲。本義は背叛。古書中では畔を借りて叛となす。