ああ、あなたは言うのだものね
これは夜の歌よ
夜の中に音楽を零している
瞬く電灯の鈍さは
斑な皮膚を
隠してくれる
これは水の音よ
夜の中に響きが滴り続ける
耳たぶには
昨日の硝子玉
金魚のように紅のしずくが
ひまわりのように金色のしずくが
ざわざわと燃えて
水音にも流れない

囁きを飾って
宵闇を立って待ち続けなさいと
いましめが
やさしい爪先立ちで
言うのだけれども

これは夜の歌よ
夜の中に洗い流そうとする
小さな渦巻き


 
 
 
 
 
 
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