アラブ式パティオの夜
夏の夜の庭園
椰子の葉の陰
静かに取り囲まれた空間で
星空を見上げ
涼しい光の中に身を横たえる
空だけが開放され
射手座が高くかかり
北斗七星が北半球の頂点を示す
不動の星座たちは
虚空に謎の文字を描き出す
静寂と孤独に身を浸し
夜の楽園

その時不意に花の香りが忍び寄った
庭の片隅から甘く
白い花の香気が庭を満たす
眠る何かを呼び覚ますようにくっきりと
定かならぬ追憶の
花園の香り

とらえようとして
身を起こした時には
また風は気まぐれに変わり
全ては失われてしまう
夜の庭にただ一人
残されて


 
 
 
 
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