虹色のほら貝をさしだしあなたは 言った ひとつこの貝に声を聞かせてやろうよ 真珠を孕んでおくれ
指先から落とす 銀滴 ぽとり
もう とうに毒薬を飲んでしまっていたので
海から掬われたその時には 百年が過ぎていた あなたのふる珊瑚珠は 糸が切れて 散らばる 色褪せて
そして波がさらってしまった ぱらり ぱらり