時計のない国を捜し当てたと言う
あなたは青い馬に乗り
手箱に納めた珊瑚珠をふる
太陽のひかりに染まり

虹色のほら貝をさしだしあなたは
言った
ひとつこの貝に声を聞かせてやろうよ
真珠を孕んでおくれ

指先から落とす
銀滴
ぽとり

もう
とうに毒薬を飲んでしまっていたので

海から掬われたその時には
百年が過ぎていた
あなたのふる珊瑚珠は
糸が切れて
散らばる
色褪せて

そして波がさらってしまった
ぱらり
ぱらり


 
 
 
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