マッチが一箱あった
戯れにすってみた
燐の甘い匂い
木の香ばしい匂い
黄色い炎がゆっくりと迫る
火傷
するつもりなどなかった
一息に吹き消す
と
黒く細くなった軸
が
手には炎の匂いが残る
甘い思い出が染みこんで
激しく焦がれ
待ち望んでいた
正門
目録